遺品に骨董品がありました。自分で真贋を知るにはどうすれば良いですか?
ご自身で真贋を判断する場合、目利きが必要です。目利きを養うためには、良い骨董品をたくさん見ることです。
骨董品の目利き
骨董品の目利きは、一朝一夕ではできません。
目利きを養うためには、いろいろな本物を見て時間をかけて勉強していく必要があります。
目利きを養うためには
入ってきた見習いに対して、良い骨董品を徹底してみせたと言われています。
こうすることで、本物や良い骨董品の手ざわりとか、第一印象とか、風味、味わいを身体で覚えさせました。
良いものばかりを数年見た後に、売り買いの現場へ出すと、ニセモノは直感的にわかるようになっているというわけです。
しかし、見習いに入るわけにも行かない場合、どうすればよいのか。
骨董店や露天市などで、徹底的に実物を見て勉強するしかないでしょう。手にとって、質感を感じ、目で見て味わいを覚える事でしょう。
大前提として、やはり書物を読んで、下ごしらえをしておく必要があります。
これを何年も繰り返して、目を肥やしていけば、骨董品の目利きができるようになるでしょう。
「失敗は最大の薬」
骨董の世界には「失敗は最大の薬」という言葉があります。
これは、実際に自分のお金を使って「ああ、失敗したな。つぎはこういうものを買わないようにしよう」という経験を繰り返すことです。
ご自身で一度良いと思ったものを買ってみると真剣さが違いますので、より身になると言われています。
まとめ
このように骨董品の目利きをするためには、時間もお金もかかります。
遺品の骨董品の真贋鑑定をご自身でされようとすれば、時間ばかりが過ぎていってしまう可能性があります。もちろん、骨董品が好きで、目利きができるようになりたいという場合は、時間を掛けて目を肥やしていただきたいと思います。
しかし、遺品に関しては、法律で故人がなくなった日の翌日から「10ヵ月以内」に相続税の申告をしなければなりません。
さらに、遺品の財産価値の算定は「精通者意見価格等を参酌して評価する」(=鑑定)となっています。
ですので、遺産の鑑定に関しては、ご自身で判断せず、一度ご相談ください。