売りにくい骨董品はどう取引され、なぜ需要が低いのでしょうか?
売りにくい骨董品が存在する背後には多様な要因があります。一般的に取引が難しい骨董品について、そしてその理由について詳しく探っていきます。
「売りにくい」骨董品とは?
骨董品の取引の中で、一般的に売りにくいカテゴリには以下のようなアイテムが含まれます。
- 仏壇
- 日本人形・ひな人形
- 象牙
- 動物の剥製
- 箪笥
- 火鉢
- 庭石や石灯篭
- 大きすぎる絵画・重すぎる物
需要が少ないため売りにくい
多くの場合、これらのアイテムが売りにくい原因は**「需要が少ない」**ためです。和風インテリアやエクステリアの需要は昔と比べ減少し、一般の方が中古で購入するケースは稀です。
法律で規制されているアイテム
種の保存法に抵触するもの
- 象牙:加工のされていない象牙は登録証が必要。
- 海亀(べっ甲・タイマイ):ワシントン条約により取引が厳しく規制されています。
銃刀法に抵触するもの
- 日本刀や火縄銃:所持や取引には届出や登録証が必要となります。
古物営業法に抵触するもの
- 盗品等:所有権がクリアでない物や、盗品疑いのある物は取引が困難です。
贋作や価値が不明瞭なもの
- 贋作や無名の作品では価値が見いだせないため買取が難しいケースも。
骨董品の査定のポイント
1. 有名作家の作品か?
- 作家の確認:作家が誰であるかは査定において重要なポイントとなります。
2. 鑑定書や付属品はあるか?
- 共箱や説明書:これらは本物である証拠となり、査定を上げる要因となります。
3. 保存状態は良いか?
- 保管状態:色あせや汚れなど、保存状態も価値を左右します。
4. 修復・クリーニング
- クリーニング:見た目を少しでも良くする事で、査定額が上がる可能性があります。
まとめ
骨董品取引は一般の方でもアクセスが可能ですが、売りにくいアイテムには様々な背景があります。法律、需要の減少、本物かどうかの確認など、多くの視点でアプローチをする必要があります。お持ちの品が売りにくいカテゴリに当てはまるかもしれませんが、それでも価値があるかもしれません。専門家に一度相談してみるのも一つの手ですね。