小さな芸術品・根付の魅力と買取のポイント|素材と彫りで価格が変わる?
根付は、素材や彫りの精巧さ、作家の署名によって骨董品としての価値が大きく変わります。
古い木箱や引き出しから出てきた、手のひらサイズの彫刻「根付(ねつけ)」。
小さいながらも精巧に彫られたその姿に、「これって価値あるの?」と感じたことはありませんか?
実は根付は、骨董品や美術工芸品として今なお高い評価を受ける分野のひとつ。
この記事では、根付とは何か、どのような作品が高く評価されるのか、そして買取時のポイントについて詳しくご紹介します。
根付とは?江戸の実用品から工芸品へ
根付は、江戸時代の男性が印籠や煙草入れなどを着物の帯から吊るすための留め具として使っていた小さな彫刻です。
持ち歩く道具を装飾とともに携帯するという発想から、美的・芸術的価値を兼ね備えた実用品として発展しました。
素材には象牙・黄楊(つげ)・木・漆・鹿角などが用いられ、繊細な彫刻が施されています。
現在では、根付は「小さな彫刻作品」として、国内外のコレクターから注目を集めています。
根付は骨董品として価値がある?
根付は、実用性がなくなった現代でも骨董品・芸術品としての価値があります。
特に江戸から明治期にかけての本根付(ほんねつけ)は評価が高く、市場でも高額で取引されることがあります。
また、海外では日本独自の彫刻文化として高く評価されており、海外コレクターによる需要も高まっています。
根付の買取価格に影響する3つのポイント
1. 素材の希少性
象牙や黄楊などの天然素材で作られた根付は価値が高い傾向があります。
逆にプラスチックやレプリカは、骨董的価値がほとんどありません。
2. 彫りの完成度
精緻な彫りや細部まで丁寧に仕上げられた作品は、素材以上に評価されます。
同じ象牙製でも、彫刻の精度や立体感、題材の構成力によって査定額は大きく異なります。
3. 作家名・署名の有無
有名作家の作品(如水、一平、光斎など)は署名があると高額査定の対象になります。
無銘であっても、保存状態が良く、彫りの技術が高ければ評価されるケースもあります。
根付を高く売るためのコツ
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無理に磨いたり補修しないこと。経年の風合いが価値になることもあります。
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鑑定書や共箱、由来がわかる書付があれば必ず一緒に出しましょう。
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複数点ある場合はまとめて査定に出すことで全体の評価が上がることも。
骨董品としての根付を売るには?
リサイクルショップでは、根付のような専門性の高い品は正確な査定が難しい場合があります。
骨董品や美術品の買取に詳しい専門業者に依頼することで、その価値を正しく評価してもらえる可能性が高まります。
LINEや写真で簡易査定を受けられる業者も増えており、まずは気軽に相談してみるのもおすすめです。
まとめ
根付は小さな品ながら、素材・彫刻・作家性に富んだ芸術品であり、骨董品としての市場価値も十分にあります。
「ただの飾りかも」と思って捨ててしまう前に、一度プロの目で査定してもらうことが大切です。
ゴトー・マンでは、根付やその他の骨董品を専門の査定士が丁寧に評価。
無料出張鑑定も承っておりますので、お気軽にご相談ください。