絵画の保管で注意すべき点はどのようなことがありますか?
絵画の保管で注意すべき4つのポイントをご紹介します。
絵画は紙にかかれているため、完成した時点ですでに劣化が始まっているとも言える骨董品です。
そんな絵画を保管するのですから、ご紹介するポイントをおさえて、丁寧に保存しましょう。
絵画を保管する際の4つのポイント
1.理想の環境で保管しましょう
では、絵画にとって理想の環境とはどのような環境でしょうか。
絵画は湿気に弱い品物です。また、直射日光を浴びるような環境では、紫外線によって、色あせ等が発生します。
つまり、絵画の保管に良い環境とは、日陰で風通しが良く、湿気がこもらない場所となります。
1日に少しの間であっても、直射日光が当たる場所での保存は避けましょう。
直射日光を避けるためには、一般家庭では、押し入れやクローゼットなどに保管すると思います。しかし、押し入れやクローゼットはどうしても湿気がこもりやすいものです。
適度に戸を空けて湿気を逃したり、市販の湿気取りを利用するなど、湿気対策を行いましょう。
2.絵画の保管でおすすめの方法とは
絵画の保管でおすすめの方法は、専用ケースや桐箱などに入れて保管することです。
専用ケースに入れることで、外部からの破損や害虫から大切な絵画を守る事ができます。
また、絵画同士を直接平積みして保管することは厳禁です。
平積みしてしまうことで、下の方の絵画が変形や破損の恐れがあります。
絵画を保管するときには、縦に並べて保管しましょう。
3.絵画をしまう前にお手入れをしましょう
絵画をしまう前には、きれいにクリーニングをしてからしまいましょう。
ホコリや汚れがついていると、シミの原因にもなります。
目視で破損や汚れが無いかを確認します。汚れがある場合は、必要に応じてクリーニングを行いましょう。ご自身でクリーニングを行えない場合、プロへ依頼することも検討してください。
ホコリがついている場合は、清潔で柔らかい羽箒などでそっと払いましょう。
間違っても、指先で払ってはいけません。指先に付いている脂が、シミの原因となります。
4.絵画を保管する前には湿気に気をつけましょう
絵画を保管する前には、湿気を取ることを忘れないようにしましょう。
収納する前に、陰干しや虫干しを行い、湿気を逃しておくことで、保管中の劣化を防ぐこともできます。
また、複数の絵画を重ねて収納することも避けましょう。
絵画の間で湿気がこもってしまい、シミやカビの原因となります。
まとめ
絵画は非常に痛みやすい骨董品です。
湿気や、直射日光に弱いため、保管する際には、湿気が少なく、風通しがよく、直射日光が当たらないところに、縦に並べて保管するようにしましょう。