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日本の木工芸を代表する中臺瑞真(なかだいずいしん)とその作品について。

中臺瑞真とその作品についてご紹介します。

 

木工芸の人間国宝 中臺瑞真

中臺瑞真は日本で三番目に「木工芸」で人間国宝の認定を受けた木工芸家で、桐を使った刳物(くりもの)で有名な作家です。刳物とは木材をくり抜き、彫り出して作る器のことで、桐は特に加工が難しいといわれています。

中臺瑞真とはどのような人物で、その作品にはどのような特徴があるのでしょうか。

 

中臺瑞真の生涯

中臺瑞真が生まれたのは1919年の千葉県。祖父は大工を生業としており、子どものころから祖父が作った家具や建具を見て育ち、それがきっかけで14歳の頃に宮中の御用指物師である竹内不山に師事します。

指物とは板を刺し合わせて作った家具や器具のことで、中臺瑞真は茶道具を中心とした指物技術や透かし彫りなどの技法を学びます。

1933年に独立し、第二次世界大戦中も木製戦闘機を作るなど木工芸への情熱を失わなかった中臺瑞真ですが、昭和30年代に入ると指物から桐を使った刳物に転向。精力的に制作に励み、1962年から日本伝統工芸展に入選を重ね、1983年には勲四等瑞宝章受章、翌年には重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)に認定されました。

 

中臺瑞真の作品

中臺瑞真の作品は、木材を手作業でくりぬいて作る「刳物」の技法で作った手箱が中心ですが、盛器、高杯、盆なども制作しています。また、指物作品としては、小箪笥や棚なども残しています。

素材は柔らかすぎて加工が難しいといわれている桐を使っており、なかでも、光沢が美しく、使い込むにつれ艶が増していくという特徴を持つ会津桐と、きめ細やかな肌は特徴の南部桐を主に使用しています。

花をモチーフとした作品は、下絵を行わず気ままに作るという自由な制作スタイルと、素材が持つぬくもりが相まって、自然そのものの伸びやかな美しさを表現したような印象があります。

 

まとめ

中臺瑞真は棚、薄板、風炉先屏風といった指物に加え、盆、菓子器、香合といった茶道具を中心に制作しています。ほとんどの作品に「瑞真」とい文字がか書かれているため、比較的判断しやすい作家といえます。

また、茶碗などを片付けるための桐箱の制作者が中臺瑞真であるといったケースもあります。茶碗と併せて売却すれば高い価値がつくので処分しないよう注意しましょう。

中臺瑞真の指物や刳物の売却をご検討中の方は、弊社に一度ご相談ください。

 

 

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