高価買取が期待できるヨーロッパの金貨・銀貨にはどんなのがありますか?。
高価買取が期待できるヨーロッパの金貨・銀貨をご紹介します。
手のひらで愛でられる美術品
コレクションはもちろん投資目的でも売買される金貨・銀貨のなかでも、ヨーロッパのコインは美術的な価値が高く「手のひらで愛でられる美術品」と呼ばれています。
特に、その時代の国王の肖像が描かれたコインは、基本的に再発行されないため希少性が高く、多くのコレクターを魅了しています。
高価買取が期待できるヨーロッパの金貨・銀貨にはどのようなものがあるのでしょうか。
基本の価格は相場と重量
ヨーロッパのコインに限らず、金貨や銀貨の価格は売却時の金銀相場とコインに含まれる貴金属の重量が基準となります。
例えば、金の買取相場が1g=5000円のときに、純金製の1オンス(約28g)金貨を売却すると14万円程度になります。
1/2オンスであれば重量が半分なので価格も半分の7万円、もし、純金ではなく18金1オンスであれば18金の金の純度は75%ほどであるため、価格も純金の75%である10万5千円です。
つまり、純度が高く重い金貨・銀貨はそれだけでそれなりの価値がつくということになりますが、金貨や銀貨の場合、金銀の価値に加えて歴史的価値や希少価値なども付加され、さらに高価買取となることもあります。
高価買取が期待できる金貨・銀貨
ヨーロッパの金貨・銀貨のなかでもアンティークコインと呼ばれる古い硬貨は高価買取を期待できるものが複数あります。
【5ギニー金貨】
イギリスの5ギニー金貨は、発行当時の国王の肖像が描かれた金貨で、チャールズ二世、ジェームス二世、ウィリアム三世などの種類があります。
なかでも、もっとも古い時代に作られたチャールズ二世の5ギニー金貨は、状態がよい物であれば1枚500万円ほどの値がつくといわれています。
【ウナとライオン】
5ギニー金貨と同時期に発行されていた「5ポンド金貨」は希少価値が高い金貨ですが、なかでも「ウナとライオン」と呼ばれる金貨は、わずか400枚しか発行されなかったことから非常に高い価値がつきます。
希少価値が高いだけではなく「世界一美しいコイン」といわれるほど美術的価値の高い金貨です。
【スペイン銀貨】
16世紀のヨーロッパで権勢を誇っていたスペインは、メキシコの銀を用いて貿易用の金貨や銀貨を発行していました。
フェリぺ二世が発行した「8レアル銀貨」、「ダールデル銀貨」「エキュ―銀貨」は歴史的な価値が高く、銀でありながら金にも劣らない高値がつくこともあります。
【ゲーテ5マルク銀貨】
1932年にドイツで発行された「ゲーテ5マルク銀貨」は、表にはゲーテ、裏にはワシが描かれた銀貨です。発行年代は比較的新しいものの、発行枚数が少ないため希少価値が高い銀貨です。
鑑定付きならさらに高価に
投資目的で売買されることが多いヨーロッパのアンティークコインは、保存状態などからも価値が大きく変動するため、「PCGS」「NGC」といったコインを鑑定する第三者機関が存在します。ヨーロッパのアンティークコインは偽物も多いため、鑑定済のコインは未鑑定のコインよりも高い価値がつきます。
まとめ
古くから金貨や銀貨が用いられてきたヨーロッパには、歴史的価値・美術的価値の高いコインが数多く存在します。
しかし、知識のない業者に売却すると正しい価値を判断してもらえず、金や銀としての値段しかつかないこともあります。高価買取を希望するなら、知識と実績が豊富な業者を選ぶことも重要です。