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日本だけ?西洋のように絵を壁に飾らず、床の間に飾る理由は? 

掛け軸を床の間に飾る理由をご紹介します。

床の間の歴史

床よりも一段高い、奥行きがある、床柱などで装飾されているなその特徴を持つ「床の間」は和室に設えられた空間で、和室の上座・下座を見分ける際の基準となります。

和室に床の間が作られるようになったのは室町時代頃といわれています。

日本が公家社会から武家社会に移行するさなか、住居の形式も寝殿造りから書院造りへと変化していきました。書院造りでは家臣と君主を分けるために、君主が座る「上段の間」と、家臣が座る「下段の間」が作られるなど、寝殿造りとは異なる様式が用いられています。

また、僧侶は壁に仏画を飾り、その下に台を設けて香炉などを置くという形式をとっていましたが、室町時代になると香炉などを置く台が「押し板」と呼ばれる作り付けの台に変化しました。

現在の床の間は、武家社会での「上段の間」と、僧侶の住宅に用いられた「押し板」が混ざり合ってできたものです。このような理由から、床の間は現在でも「上座」として定着しているということです。

 

床の間は「神が宿る場所」

床の間は僧侶の住宅に設えられた「押し板」が起源の一つですので、単なる「飾り」ではなく、神仏を祀る祭壇や仏壇のような意味合いを持った、いわば「神が宿る場所」と考えられています。

また、掛け軸は北宋時代の中国で使用されていた仏画が由来で、単なる美術品ではなく、仏像などと同様に礼拝の対象として扱われてきました。

床の間の起源が壁に飾った仏画の下に置いた台なのだから、床の間に掛け軸を飾るのは自然な流れといえます。現在も床の間に掛け軸を飾り、その下に香炉や生け花を飾るのは、そこが仏壇や祭壇と同様の意味がある空間だったという名残りです。

壁に飾った絵は「かけっぱなし」ということがほとんどですが、床の間の掛け軸は季節や行事に合わせて取り換えます。

これは、単なる飾りではなく「神仏に祈願したい内容に沿った掛け軸を神が宿る空間に飾ることで、縁起を呼び込む」という意味があります。

 

直射日光を避けるという意味もある

床の間は床よりも一段高いだけではなく、周囲の壁よりも奥まった空間になります。

そのため、床の間に掛け軸をかけると直射日光が当たりにくくなり、掛け軸の劣化を防ぐことができます。

床の間は、礼拝や信仰の対象である掛け軸を守るという役割も持っています。

 

まとめ

掛け軸を壁に飾らず床の間に飾るのは、掛け軸が単なる美術品ではなく礼拝の対象であり、床の間が聖域の意味合いを持つという日本独自の文化によるものです。

近年、床の間がある住宅は減少していますが、もし床の間があるなら掛け軸などを飾ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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