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食器から日本刀まで。金工品とはどんなものですか?

金工品についてご紹介します。

金属で作った工芸品

金工品とは金属で作った品のなかでも食器や仏壇などの飾り金具、日本刀の鍔や目貫、装飾品といった工芸品のことです。
材料となる金属の種類に決まりはありませんが、金、銀、銅、錫、鉄が多く、現在の金工品ではチタンなども利用されています。
今回は、金工の歴史や代表的な日本の金工品をご紹介します。

 

金工の歴史

金属を叩く・溶かすなどの方法で加工する技術は先史時代から存在し、古代エジプトや中東、古代中国などでは様々な金属加工品が作られていました。
金属加工品に最初に使われるようになったのは、精錬を行う必要がなく、柔らかくて加工しやすい金であったといわれていますが、精錬技術が発見されたことで銅や錫、鉄などの硬い金属を使った青銅器や鉄器が作られるようになりました。
日本に金属加工の技術が伝来したのは紀元前10世紀ごろの弥生時代といわれています。大陸ではすでに青銅と鉄の加工技術が浸透していたため、日本には青銅器と鉄器がほぼ同時に流入し、青銅では銅鐸をはじめとした祭器、鉄では剣や斧などが作られました。
飛鳥・奈良時代に仏教が伝来して盛んになると、仏像や寺院の装飾などをはじめとした仏教美術品が作られるようになり金工技術が大きく発展。実用品だけではなく美術品も作られるようになります。
鎌倉時代以降は金属工芸品の産業化と量産化が進んで金工技術はさらに進化し、一般庶民の間にも金属製品が広まったほか、茶の湯の発展により茶釜なども作られるようになりました。
また、武士の間では装飾的な鍔や目貫を刀剣類にあしらうようになるなど金工品の需要が高まります。特に、天下泰平の江戸時代になると刀はステータスシンボル的な意味合いが強くなり、その影響から優れた金工品が多数作られ、金工技術も大いに発展しました。

 

代表的な金工品

日本では各地で様々な金工品が作られており、伝統工芸品に指定されているものも存在します。
伝統工芸の金工品として日本はもちろん海外でも有名なのが、岩手県の「南部鉄器」です。鉄を鋳型に流し込んで作った形に漆を焼き付けて錆止めをするなど独特な技術で作られた南部鉄器は、厚みがあってずっしりと重く独特な風格を備えています。
また、日本最大の銅の産地である富山県高岡で作られている「高岡銅器」は、パリ万博やウィーン万博にも出品された日本を代表する金工品です。「銅器」という名前ですが、アルミ合金・錫・鉄・金・銀などの素材も使用します。
華やかな彩色を施した品や彫刻を施したした品も多く、美術品としての価値も高い金工品です。
このほか、大阪府の「大阪浪華錫器」や東京の「東京銀器」なども日本を代表する金工品です。

 

まとめ

長い歴史の中で時代のニーズや用途に合わせながら発展してきた金工品は、使えば使うほど色合いが変化するなど経年変化を楽しむことができる品です。
新品の金工品にはない特有の輝きや色合いを備えた骨董やアンティークの金工品は、装飾品や美術品、鉄瓶やカトラリーといった実用的な金工品まで人気があり、品物の状態や時代、作者などによっては高い価値が付くことがあります。
売却を検討している古い金工品をお持ちの方は、一度弊社にご相談ください。

 

 

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