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天目茶碗と称される茶道具の一種、国宝「曜変天目」について。

国宝「曜変天目」についてご紹介します。

 

茶碗の中の小宇宙

日本には歴史的価値、芸術的価値、希少価値の高い数多くの国宝がありますが、そのなかでも一際美しく希少で価値が高いといわれているのが国宝「曜変天目茶碗」です。

漆黒の器体に散らばる斑点が星のように見えることから「器の中に宇宙が見える」などと評されることもあり、美術館で公開された時は一目見ようと大勢の人が訪れるほど人気が高い茶碗です。

今回は、曜変天目茶碗についてご紹介します。

 

曜変天目とは

曜変天目とは、「曜変」と「天目」の二つを組み合わせた言葉です。

天目とは中国の天目山一帯の寺院で用いられていた茶道具で、天目釉と呼ばれる鉄釉をかけて焼かれているのが特徴です。

中国では周時代には鉄釉を使った器が作られており、白茶が流行した宋時代以降、鉄釉と文様を施した茶碗が珍重されるようになり、盛んに作られるようになりました。

その頃、鎌倉時代に入った日本では禅宗が盛んになり、日本から多くの僧が中国禅宗の中心である浙江省の天目山に留学し、その時持ち帰られたのが「天目」と呼ばれるようになり、中でも、口縁部で一旦すぼまり、そこから外に少し反る形をしたく鉄釉の茶碗を「天目茶碗」と呼んで珍重しました。

天目茶碗は焼成時に釉薬が変色したり分離したりすることで独特な景色が現れる「窯変(ようへん)」という現象が起ている品も多く、その模様によって「油滴天目(ゆてきてんもく)」「禾目天目(のぎめてんもく)」などと種類分けされています。

「曜変天目」は窯変によってできる斑紋が特徴的な天目茶碗の一種です。

ただし、斑紋があるだけでは曜変天目とは扱われず、斑紋が群れをなして浮かび、その周囲を瑠璃色や紫、虹色に輝く光彩が取り巻いて星のように見える場合のみ「曜変天目」と呼ばれます。

 

現存する曜変天目は世界に3つ

曜変天目は2012年に杭州市内の工事現場から陶片が発見されるなど、かつてはある程度の数が存在していたことが示唆されていますが、現在は日本で国宝に指定されている3つしか残っていないといわれています。

また、器内部の一部にのみ斑紋がある天目茶碗も存在しますが、これを「曜変」と扱うかは議論が分かれているようです。

さらに、実業家であり茶人でもある高橋箒庵が編修した「大正名器鑑」には「曜変」とされた天目茶碗が6点あるほか、箱に「曜変」という書付けがある天目茶碗が存在しており、骨董や美術品の鑑定を行うテレビ番組に曜変天目茶碗と思われる品が登場したこともあります。

ただし、条件として「曜変」とは呼べないものや真偽が不確かなものが多く、正式に「曜変天目」として認められているのは大徳寺龍光院蔵、静嘉堂文庫美術館蔵、藤田美術館蔵の3点のみです。

 

まとめ

曜変天目はどのような製法・条件でできるのかがはっきりとしておらず、再現が試みられていますが完全な復元はいまだ実現していません。

しかし、数多くの陶芸家の研究や試みによって曜変天目に近い品が作られるようになり、京都市の京焼・清水焼の窯元「陶葊(とうあん)」4代目土渕善亜貴が2019年に第41回京焼・清水焼展で最高賞・経産大臣賞を受賞するなど、完全な復元に近づいているといえるかもしれません。

大徳寺龍光院の曜変天目は基本非公開ですが、静嘉堂文庫美術館や藤田美術館では公開される機会も多いので、ぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

 

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