インテリア性もあり、実用性もある衝立。高価買取の条件は何ですか?
衝立の高価買取条件をご紹介します。
衝立とは
衝立は間仕切り用の家具の一つで、目隠しや風よけ、装飾として利用されてきた家具です。本来、座敷の空間を簡易的に区切るために用いられていましたが、旅館や料亭などの玄関口や通り庭などに置かれていることがあります。
用途は屏風と似ていますが、屏風は数枚の襖のようなものが繋がり折りたたみできる形状であるのに対し、衝立は一枚の障壁と台、脚、という構造になっているのが特徴です。
ただし、海外家具市場では屏風と衝立を区別しないケースも多く、屏風型の間仕切り家具を「衝立」と呼ぶこともあります。
どのような衝立であれば高価買取を期待できるのでしょうか。
価値の高い材質
衝立は木、紙、石など様々な素材で作られますが、使用されている素材の価値が高いほど高価買取の対象となります。
例えば、紫檀や黒檀、花梨などの銘木、鍾乳石、巨木の切り株など、希少価値が高い素材で作られた衝立は大きさや状態によってはかなりの高価買取が期待できます。
古い時代の衝立
空襲などの焼失を免れた戦前の衝立や明治、大正期の衝立はもちろん、江戸時代やそれ以前の古い衝立は骨董的な価値が高く、高価買取が期待できます。一般的な素材の衝立でも骨董的価値が認められれば高額査定になる可能性がありますので、それほど希少価値が高そうに見えない場合でも査定に出してみるとよいでしょう。
彫刻などの細工
透かし彫りなどの彫刻や螺鈿、砥粉を水で練り漆を混ぜて作る錆漆などで細工を施した衝立は美術品としての価値がつく可能性があります。どの程度の価値がつくかは細工の美しさや内容によって異なりますが、大正期に作られた讃岐漆器の衝立に260万円の価値があると鑑定されたケースもあります。
海外の衝立
中国骨董の衝立は高い希少価値・美術的価値がつき、高価買取になる可能性があります。日本の衝立とは異なる風情が魅力の中国の衝立は、螺鈿や宝石などの細工が施された品も多く、その芸術性の高さから人気があります。また、イギリスのアンティークステンドグラス付きの衝立なども人気です。
状態の良さ
希少価値が高い素材や芸術的に優れた細工が施されていても、破損や汚損などで状態が悪ければ価値が下がってしまいます。特に、障壁部分の状態の良さは重要です。査定に出す前に埃を払うなど、簡単な手入れをしておくとよいでしょう。
まとめ
現在は実用品として使われる機会が減った衝立ですが、美術品や骨董品としての需要があります。希少価値が高い品や古い時代の品は高価買取になる可能性が高いので、売却を検討している衝立がありましたら、ぜひ弊社にご相談ください。