最近インテリアとしても人気の昭和レトロとは?代表的なアイテムと骨董的価値について。
昭和レトロの代表的なアイテムと骨董的価値についてご紹介します。
昭和レトロとは
平成になってから30年が経ち、昭和時代を知らない世代が増えた影響から、近年「昭和レトロ」がブームになっており、明治や大正とは一味違う独特なフォルムや色使い、質感に魅力を感じる若い世代が増えているようです。
昭和はおよそ70年続いたということもあり、戦前、戦後、高度成長期、バブル期など、さまざまな時期があり、その時期ごとに特徴のある道具が生み出されました。
時期によって微妙な違いがありますが、昭和時代の雑貨やインテリアは共通して「鮮やかな色使い」「丸みのあるフォルム」が特徴で、なかでも「昭和レトロポップ」と呼ばれるプラスチック製品やホーローの調理器具などはどことなくキッチュな雰囲気があります。
比較的手に入りやすい「昭和レトロポップ雑貨」
戦後に作られた雑貨類は比較的手に入れやすく、なかでも高度成長期に製造された「昭和レトロポップ雑貨」は手に入れやすく、独特な色使いや雰囲気が人気を集めています。
北欧雑貨にどことなく似た雰囲気を持つ花柄模様がデザインされた「タンブラー」「ホーロー鍋」などの食器類、調理道具類、手塚治虫が描く女の子のような表情をした「マスコット人形」などは女性に人気があります。
電気製品
昭和は日本に電気が普及した時代でもあり、高度成長期は「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」が三種の神器と呼ばれるなど、家電製品が一般家庭に普及しました。
高度成長期に作られた家電製品は、モーターやコードの劣化、故障などで使用することはできないうえ、入手がやや難しくなりますが「ブラウン管テレビ」や「電気釜」「トースター」「扇風機」などをインテリアとして楽しむ人もいます。
また、バブル期に作られた電気製品は現在でも使用可能なものが多く、過去に「カセットデッキ」「ビデオデッキ」「ファミコン」などを使用していた世代が購入するケースが増えているようです。
電気製品ではありませんが、昭和レトロな雰囲気のある「電気かさ」も人気があり、緑やオレンジのレトロポップな電気かさは特に人気です。
フィルムカメラ
デジタルカメラの登場後、「現像してみないと結果が分からない」「プリント代や現像代が高い」などの理由から衰退していったフィルムカメラですが、近年のレトロブームでフィルムカメラが人気を集めています。
フィルムカメラには「マニア」と呼ばれる人が多かったこともあり、現在でも使用可能な状態のカメラが多く残されています。
ずっしりとした重みと独特な質感はインテリアとしても楽しむことができ、写真撮影のためではなくディスプレイ用に買い集める人もいます。
黒電話
携帯電話が存在しなかった昭和時代の電話といえば、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」にも登場する「黒電話」です。
形は時期によって微妙に違いますが、大きなダイヤルがついた丸みのある本体と受話器が特徴で、1969年以降はプッシュホンタイプの黒電話も存在します。
「黒電話」と呼ばれますが、ピンクや緑、クリーム色などもあり、色とは関係なく「昭和時代に作られた黒い電話機と、同形の電話機」をさす場合があります。
ちなみに黒電話は、インテリアとして楽しむだけではなく電話機や電話回線の契約内容によっては実用品として使用することもできます。
骨董的価値
比較的時代が近い昭和時代のアイテムは骨董的価値がやや低く、なかでもバブル期の製品は骨董的な価値がほとんどつきません。
しかし、限られた期間にしか販売されなかった家電製品やソフビ人形、戦前の家具など、希少性が高いアイテムは高価で取引されることがあります。
まとめ
平成が終わりを迎える時期になって突如盛り上がりを見せている「昭和レトロ」の製品は、日本に勢いと活気があった昭和らしい鮮やかな色合いや、西洋のデザインに似せて作った独特のデザインなど、現在の製品にはない魅力を持っています。
不況が長引き将来への不安感が強い時代だからこそ、生命力にあふれた昭和時代に惹かれる人が増えているのかもしれません。