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どちらも佐賀県生まれ。意外と知らない、有田焼と伊万里焼の違い。

有田焼と伊万里焼についてご紹介します。

どちらも佐賀で生まれた同じ磁器

日本の伝統の焼き物の1つである有田焼と伊万里焼。この2種類の焼き物はどちらも佐賀県生まれで、名前だけ聞くと別の焼き物のような印象を受けますが、実は有田焼と伊万里焼は同じものでそれぞれ呼び方が違うというだけなのです。似ているような呼び名ならばわかりますが、なぜ全く別の呼び名がついているのでしょうか。

同じ焼き物なのに2つの呼び名がある理由は、その由来にあります。

 

有田焼と伊万里焼、違いはその呼び名

有田焼の生まれは約400年前です。豊臣秀吉は朝鮮出兵の際に、当時の日本では難しいとされていた硬くて薄い焼き物を作るため朝鮮の陶工達を連れて帰りました。

佐賀の藩祖であった鍋島直茂も同じ理由で朝鮮の陶工達をつれて帰り、そのまま有田に住み続けることとなった彼らが有田の土でつくった陶器が有田焼です。

 

さらにその陶器の技術に磨きをかけていくにつれ、貿易をおこなっていた東インド会社からも注目されるような素晴らしい焼物へと成長していき、買い付けされるようになりました。この貿易の際に有田からほど近い伊万里の港から輸出されており、伊万里から出荷される焼き物、伊万里焼とも呼ばれるようになったのです。

 

伝統的なその特徴とは

原材料

焼き物はその使用する材料の土によって種類が異なり、陶土からつくられたものは陶器、陶石からつくられれたものは磁器となります。有田焼・伊万里焼の場合は陶石からつくられているので、磁器にあたりますが、原料となっている有田産の泉山陶石や天草陶石は、他の土を混ぜる必要がなく1種類の陶石単体でつくれる石は他にないとされており、これが有田焼の品質を急成長させた要因です。

 

耐久性

有田焼・伊万里焼は技術に合わせて陶石の性質から耐久性がとても高いです。他の陶磁器よりも軽いのに丈夫でさらに薄いと、食器として非常に素晴らしい焼き物です。

 

肌触り

有田の陶石は白磁という名前の通り材料の陶石も白く美しい種類のものです。そのため焼き上がりも肌触りもツルツルとして心地よく、その表面はまるでガラスのよう。丈夫というだけでなく質感でも芸術的な面があり、当時では大名に送られたり将軍に献上されるなど、権力をもつ人物の間でやりとりされるほどの焼き物だったのです。

 

まとめ

有田の素晴らしい土でつくられ、焼き物として非常に上質なものへと発展し伊万里の港から輸出されるまでとなった有田焼、伊万里焼。今でも皇室献上品として選ばれることもあり、伝統を守りながらも日本を代表する焼き物として現代でも進化しているのです。

 

 

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