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刀が鞘から抜けない!その原因と対処法6選!

刀が鞘から抜けない原因を探り、安全に対処する方法を解説します。

こんにちは。日本刀の手入れをしていると、刀が鞘から抜けなくて困ったという経験をした方もいるのではないでしょうか。特に冬場は寒さと乾燥により、刀が鞘から抜けにくくなることがあります。この記事では、刀が鞘から抜けない原因とその対処法を6つご紹介します。刀の手入れをする際に、スムーズに刀を取り出すためのヒントになるでしょう。

 

日本刀の基本的な取り出し方

まず、刀を正しく取り出す方法をおさらいしましょう。刀の取り扱いは、慎重に行わなければいけません。

  1. 白鞘(しらさや)を両手で持ち、ゆっくり引き抜く

    • このとき、刀が鞘の中でガタガタ動かないよう、ゆっくりと「棟(むね)」を滑らせるように刀を引き出します。鋒(切先)の方向を床に向けると力が入りやすくなります。
  2. 目釘(めくぎ)を抜く

    • 刀を鞘から取り出したら、次に目釘を抜きます。目釘は小さく、紛失しやすいので注意しましょう。
  3. 柄を軽く叩いて刀身を浮かせる

    • 柄を持っている手の手首を軽く叩くと、その反動で刀身が浮き上がってきます。無理に力を入れすぎると破損の原因になるため、慎重に行いましょう。

 

鞘から刀が抜けなくなる原因

寒さや乾燥の影響で、刀が鞘から抜けなくなることがあります。特に冬場は、鞘の木材が収縮し、刀が鞘にきつくはまってしまうことがあります。白鞘は通気性が良く、鞘内の湿度を調整する役割を持っていますが、そのために温度や湿度によって形状が変わりやすいのです。

 

鞘から刀が抜けないときの対処法

ここでは、鞘から刀が抜けなくなったときに試せる6つの対処法をご紹介します。

1. 暖かい部屋に置く

まず、刀を暖かい部屋に置いて、時間をかけて鞘が自然に元の状態に戻るのを待ちます。鞘が乾燥で収縮している場合、湿度の高い暖かい場所にしばらく置くと、鞘が膨張し、抜きやすくなることがあります。

  • ポイント:1時間程度、暖かい場所で様子を見ましょう。ただし、急激に熱を加えると刀身との温度差で結露が発生する可能性があるので、ドライヤーなどを使わないようにしましょう。

 

2. 茎をつかんで抜く

刀の柄を外して、茎(なかご)を直接持って刀を引き抜く方法です。茎の部分は刀身と比べて握りやすく、力をかけやすいので、しっかり握って抜きます。鎺(はばき)が鞘にがっちりはまっている場合に有効です。

  • 注意:茎を傷つけないよう、慎重に行いましょう。

 

3. 鞘をつかんで手首を叩く

鞘をしっかりと持ち、手首を軽く叩くことで、少しずつ刀を引き出す方法です。叩いたときに発生する小さな衝撃が、刀身を徐々に動かしていく効果があります。焦らずに少しずつ試してみましょう。

 

4. 鯉口を握り、両手で力をかける

鯉口(こいくち)の部分をしっかりと挟み、両手で握りしめながら力をかけて鞘を動かします。手をジャッキのように使うイメージで力を伝えると、鞘が動き始めることがあります。これは手の力をうまく利用する技法です。

 

5. 当て木を使う

刀が鞘から少しでも出ている場合、当て木を使って叩く方法もあります。当て木を柄に当て、木槌で軽く叩くことで力が伝わり、刀身が少しずつ浮き上がってきます。当て木は力を均等に伝えるため、効率的に刀を取り出すことができます。

 

6. 目釘を確認する

意外な盲点ですが、刀が抜けない理由が目釘がまだ抜かれていない場合があります。刀を引き抜く前に目釘をしっかり確認しましょう。初歩的なミスかもしれませんが、これが原因で抜けなくなっていることもあります。

 

まとめ

刀が鞘から抜けなくなる原因には、寒さや乾燥による木材の収縮が関係していることが多いです。対処法としては、自然な形で鞘を元に戻す方法から、当て木や手の力を利用した方法など、状況に応じて選べる方法がいくつかあります。刀を無理に引き抜こうとすると、破損や怪我の原因になるので、慎重に対処することが大切です。

最後に、刀の手入れをする際には定期的に鞘の状態を確認し、必要であれば湿度管理を行うことをおすすめします。刀のメンテナンスをしっかり行うことで、長く美しい状態を保つことができるでしょう。

 

 

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