骨董品として扱われる壷とは?高価買取が期待できる条件6つ。
高価買取が期待できる壷の条件をご紹介します。
骨董品の定番
壷は食糧や飲み水などを貯蔵する道具や、花瓶、調度品などに使われてきた器で、日本では縄文時代の遺跡からも出土している歴史の古い器です。備前焼や信楽焼、伊万里焼といった焼物の壷は骨董品店で見かけることも多く、骨董品の定番というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
明治時代ごろまでの古い壷は骨董品として買取対象となることが多く、作られた時代や産地などによっては高値がつくことがあります。
どのような壷であれば高価買取が期待できるのでしょうか。
有名な職人・作家の品
野々村仁清、酒井田柿右衛門、永楽善五郎など有名な職人や作家による品は高価買取が期待できます。
また、板谷波山や濤川惣助などの帝室技芸員、井上萬二や三代徳田八十吉などの人間国宝、河井寛次郎、荒川豊蔵、北大路魯山人などの壷は、比較的新しい年代の作や年代的には骨董に含まれない時代の作でも高値がつく可能性があります。
希少性が高い
作家などが不明な無銘の壷でも、産地と時代によっては希少性が高く高価買取になることがあります。
例えば、作られていた期間が短い初期伊万里は希少性が高くかなりの高値が期待できます。
また、陶器や磁器などの壷は破損しやすく、古い時代のものほど現存数が少ない傾向があるため、基本的には時代の古い品ほど高値がつきやすいと言えるでしょう。
中国・朝鮮骨董
中国や朝鮮の青磁、白磁、染付などの壷は希少価値が高いうえ、美術品としての価値が優れているものが多く高値がつく傾向があります。
特に、李朝白磁や高麗青磁は骨董市場での人気が安定して高く、いつ売却しても高値がつきやすいでしょう。
鑑賞性の高い品
骨董的価値や希少価値がそれほど高くない品でも、工芸的に優れた品や美術品としての価値が認められる品はそれなりの値がつきます。高い技術の七宝や染付などで装飾された品だけではなく、備前や信楽など絵付けなどが施されていない品でも色や形、景色などが優れていれば無銘の品でも高価買取になることがあります。
状態がよい
実用品でも調度品でもある壷は、見た目の状態が良いことはもちろん、水漏れなどを起こさない実用可能な品であるかも重視されます。査定に出す前に簡単な手入れをしておくとよいでしょう。
付属品がある
外箱や包み布、鑑定書、説明書などの付属品がある場合は壷単体よりも価値が高くなります。付属品があることでマイナスになることはないので、破損していたり全てそろっていない場合でも一緒に査定に出すとよいでしょう。
まとめ
古い壷の価値は時代、産地、希少性、作者、美しさなどさまざまな要素で決まります。「古ければ高価」「有名な産地の品だから高価」というように単純に評価できるものではないため、正確な価値を判断するには知識や経験が必要になり、取り扱い実績が少ない業者に売却すると、実際の価値より安い値段で買取られる可能性があります。
そういった意味では、骨董品の壷の取り扱い経験が豊富な業者を選ぶことも高価買取の条件の一つといえるかもしれません。
売却を検討している古い壺をお持ちの方は、一度弊社にご相談ください。