木刀の種類と高価買取が期待できる条件4つ。
木刀の種類と高価買取が期待できる条件をご紹介します。
木刀は買取対象になることもある
剣道の素振りや居合の練習などに使用する木刀には、重さや長さだけではなく素材や形状などの異なる種類があります。一般的には剣道などの稽古に使う実用品というイメージがありますが、木刀の中には美術品としての価値が認められる品もあり、状態などによっては買取対象になることもあります。
木刀にはどのような種類があり、どのような条件を満たしていれば高価買取が期待できるのでしょうか。
素材の種類
木刀の素材は名前の通り「木」ですが、素材として使用される樹種は一種類だけではありません。一般的によく使用されているのは「イチイ樫(赤樫)」「白樫」「本赤樫」です。イチイ樫と赤樫は本来別の木ですが、見た目が似ていることからイチイ樫を「赤樫」と呼ぶことが多く、本来の赤樫を「本赤樫」と呼んで区別しています。
また、白樫や赤樫のほかに「桐」「スヌケ(イス)」「椿」「黒檀」「枇杷」なども木刀の素材として利用されます。特に、黒檀の木刀は贈答用などに利用されています。
形状の種類
木刀は日本刀を模して作られたものであるため、日本刀同様「反り」「峯」「切先」「柄頭」「厚み」などにさまざまな種類があります。
また、流派によって使用する木刀の形状も異なります。例えば、北辰一刀流は一般的な木刀よりも一回り長く太く、反りが浅い木刀を使用するのが特徴です。
さらに、打刀だけではなく短い「小太刀」の木刀があるほか、素振り用の木刀として船のオールのような「櫂型」の木刀もあります。
高価買取が期待できる条件
木刀は「素振り用」「昇段審査用」など用途の違いもありますが、基本的な買取価格は素材や付属品の有無などによって決められます。
【素材】
高級木材である黒檀や紫檀、枇杷でできた木刀は素材そのものの価値が高いため、高価買取が期待できます。
【付属品の有無】
木刀本体だけではなく、鍔や鞘などの付属品があると査定額がアップします。
また、二刀流用の木刀など複数の木刀がセットになっている場合は、単体よりもセットの方が高価買取となります。
【国産品】
現在流通している木刀の多くは外国産で、国産の木刀は希少価値が高くなっています。
また、国産の木刀は一般的に品質が良いため国内外の武道家からの需要も高く、外国産の木刀よりも高価買取になる傾向があります。
【在銘】
木刀は実用品でありながら伝統工芸品、美術品としての価値も認められる品で、名工と呼ばれる職人の作には高い価値がつきます。
そのため、銘入りの木刀はどの職人による作であるかが判断できるため、無銘の木刀よりも高価買取となります。
まとめ
木刀の正確な価値は知識、経験がないと正確に判断しづらいため、取り扱い実績がない業者の場合は価値に見合った査定額にならない可能性があります。
高価買取を期待する場合は、実績豊富な業者を選ぶことも重要なポイントです。