地方自治法施行60周年記念貨幣とは?相場はいくらくらいですか?
地方自治法施行60周年記念貨幣についてご紹介します。
地方自治法施行60周年記念貨幣とは
日本ではオリンピックや万博などを記念してさまざまな種類の記念貨幣が発行されてきましたが、1947年に施行された「地方自治法」が施行60周年を迎えることを記念して発行されたのが「地方自治法施行60周年記念貨幣」です。
地方自治法施行60周年記念貨幣の大きな特徴は、47都道府県がそれぞれ独自の図柄をあしらった記念硬貨を発行したことで、日本の記念貨幣としては最多となる94種類のデザインが存在します。
地方自治法施行60周年記念貨幣にはどのような種類があり、相場はどの程度なのでしょうか。
60周年記念貨幣の種類
地方自治法施行60周年記念貨幣は大きく分けて、純銀でできた「1000円銀貨」と、ニッケル黄銅や白銅、銅でできたバイカラーの「500円クラッド貨幣」の二種類があります。
1000円銀貨は裏面が「雪」「月」「花」をあしらった共通デザイン、表面は北海道が洞爺湖とタンチョウヅル、京都府が源氏物語、長野県が初夏の上高地の風景を題材とするなど、各県の特色をイメージできるデザインとなっています。艶消しのプルーフ仕上げが行われたカラーコインで、購入方法は事前申請・抽選制のプレミアム型貨幣となっています。
500円クラッド貨幣は裏面が「和同開珎」をイメージした共通デザイン、表面は各県の特色をイメージできるデザインとなっています。
また、500円クラッド貨幣は金融機関等の窓口で引換えできた一般硬貨と、収集用に発行された「プルーフ硬貨」があります。
2008年から10年かけて毎年数県ずつ発行され、単体販売やセット販売などが行われました。
60周年記念貨幣の相場
地方自治法施行60周年記念貨幣は「どの県の貨幣か」「どの種類の貨幣か」によって異なります。
一般的に、500円クラッド貨幣はプレミアがついておらず、一般硬貨であれば額面通り、プルーフ硬貨であれば額面より数十円程度高い価値が期待できます。
ただし、東京都の500円クラッド貨幣は非常に人気が高いことから、プルーフ硬貨であれば2000円前後の値がつく可能性があります。また、福島県、北海道、和歌山県、高知県の500円クラッド貨幣は人気があるため、数百円程度のプレミアがつくことがあります。
1000円銀貨は2000円から4000円が一般的な相場ですが、京都、福島、大阪は人気があるため5000円以上の価値が期待できます。さらに、坂本龍馬の柄をあしらった高知、富士山の柄の静岡、地方自治法施行60周年記念貨幣の初年に発行された北海道、500円クラッド貨幣でも人気が高い東京の1000円銀貨は、高い価値がつき1万円前後の高価買取が期待できます。
地方自治法施行60周年記念貨幣なかで最も高い価値がつくのは、コイン・コンペティションで”最も美しい貨幣賞”を受賞した岩手の1000円銀貨です。受賞前の平成23年に発行された1000円銀貨は発行数が多いため相場は8000円前後ですが、受賞を記念して平成24年に発行されだ1000円銀貨は発行数1万枚と希少価値が高いため、3万円以上の値がつくプレミア記念硬貨となっています。
まとめ
地方自治法施行60周年記念貨幣は単体でもそれなりの価値がありますが、異なる地域とのセットや記念切手とのセットであれば、さらに価値が高くなる可能性があります。保存状態などによっても価値が上下するため、売却の際は知識や経験が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。