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三重県を代表する焼物。伊賀焼と信楽焼の特徴は何ですか?どんな作家がいますか?

伊賀焼は、伊賀市周辺で製造される陶磁器です。

伊賀市、三重県の北西部に位置する地域で生まれた伊賀焼。伝統と歴史が深いこの焼き物には、どのような特徴や魅力があるのでしょうか。本記事では、伊賀焼の背景や特徴を中心に、さらに信楽焼との違いや、有名な作家についても触れていきます。

 

伊賀焼の起源と歴史

伊賀焼は、伊賀市周辺で製造される陶磁器です。良質な陶土の産地として、また豊富な薪を持つ森林に囲まれた地で、古くから焼き物の文化が根付いています。

 

奈良時代:伊賀焼の原型となる「須恵器」が焼かれる。
鎌倉時代:伊賀焼が本格的に焼かれるようになる。
桃山時代:茶の湯文化と共に伊賀焼が隆盛を迎える。


この時期、筒井定次の指導の下で、茶の湯の道具としての伊賀焼が生まれました。特に筒井伊賀と藤堂伊賀と呼ばれる二つの流派が確立され、これらを合わせて「古伊賀」と称されます。古伊賀の作品は、日本陶磁の中でも高く評価されています。

 

伊賀焼の特徴

装飾:器の表面には波状や格子状の装飾が見られます。
変形:独特の形状や手で形を変えた造形。
窯変:窯の中での温度変化により生まれる色の変化や景色。
この力強い造形や自然の美しさを持つ景色が、伊賀焼の魅力として多くの人々を魅了しています。

 

信楽焼とは

信楽焼は、滋賀県信楽町を中心とする地域で生産される陶器で、日本最古の焼物の一つです。その起源は、7世紀の飛鳥時代までさかのぼることができます。歴史的背景や伝統的な技法に裏打ちされた信楽焼は、独特の風合いと美しい釉薬が特徴となっており、伊賀焼と並び称される名焼きとして知られています。

 

信楽焼の特徴

  1. 自然釉:信楽の陶土は鉄分を多く含んでいるため、焼成すると赤褐色に変化します。また、窯内で焼かれる過程で、木の灰が自然と陶器に付着し、独特の自然釉が形成されます。

  2. 土鍋: 信楽焼は、土鍋の生産地としても有名です。信楽焼の土鍋は、均一な熱伝導と遠赤外線効果によって、食材の旨味を引き出すと言われています。

  3. たぬきの置物: 信楽焼は、たぬきの置物で非常に有名です。これは、商売繁盛や家内安全を願う縁起物として、店舗や住宅の玄関先などに置かれます。

 

伊賀焼と信楽焼の違い

信楽焼との比較では、伊賀焼はより硬く重みがあります。筒井伊賀時代の作品には「耳」と呼ばれる特徴的な取っ手が付いており、これが伊賀焼と信楽焼を区別する大きなポイントとなっています。

 

伊賀焼の有名作家

伊賀焼には、福森雅武氏のような著名な作家が存在します。彼は、伊賀焼の伝統を守りつつ、現代の感性を取り入れた作品を生み出しています。

 

まとめ

伊賀焼と信楽焼、両方とも日本の歴史や文化を背景に持ちながら、異なる特徴と魅力を持つ焼き物です。伊賀焼は「わび・さび」を持つ作風で、力強い印象を放っています。一方、信楽焼は自然釉や素焼き風の風合いが特徴で、独特の魅力を放っています。どちらも日本の伝統的な焼き物として、今もなお多くの人々に愛されています。

 

 

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