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「沈金」と「螺鈿」と「蒔絵」ってどんな違いがあるのですか?

沈金、螺鈿、蒔絵の違いについてご紹介します。

伝統的な漆芸の技法

漆は縄文時代から使用され、奈良時代には螺鈿で装飾を施した漆芸品が唐から伝わり、平安時代には貴族の食器などとして漆塗りの器が使用されるようになるなど、日本の歴史と深く関わってきました。
沈金、螺鈿、蒔絵は漆芸の代表的な技法で、それぞれの技法で装飾を施した漆芸品は、19世紀末から20世紀にかけて起こったジャポニズムブームで高く評価され、磁器を「チャイナ」と呼ぶように漆器を「ジャパン」と呼ぶといった現象も起こりました。
今回は、漆芸の代表的な技法である沈金、螺鈿、蒔絵の違いについてご紹介します。

 

沈金とは

沈金は漆を塗った面に刃物で模様を彫り、そこに漆を刷り込んで金箔や金粉を押し込む加飾技法です。彫った部分に生乾きの漆が入り込み、金箔や金粉が溝に沈むようにくっつくことから「沈金」と呼ばれています。
江戸時代から多く使われるようになった技法で、漆芸の加飾技法としては比較的新しい技法といえます。中国の「鎗金(そうきん)」という技法が元になっていると考えられていますが、鎗金では針のような細い金具を使用するのに対し、沈金ではノミを使うなどの違いがあります。
輪島塗で多く使われるほか、福島県の会津塗や秋田県の川連漆器などにも使われています。金ではなく銀や顔料を用いることもありますが、金以外の素材を使用した場合も「沈金」と呼びます。

 

螺鈿とは

螺鈿は板状に加工した夜光貝、白蝶貝、黒蝶貝、青貝、あこや貝などの真珠層を接着したり嵌め込んだりする加飾技法です。漆器だけではなく、ガラスや木工、陶磁器など幅広い工芸品に使われる技法で、古代メソポタミアや古代エジプトなどでも用いられてきました。
日本には奈良時代に唐から螺鈿細工が持ち込まれ、平安時代には日本で作られた螺鈿細工が中国や高麗に贈られるようになりました。
螺鈿は使用する貝の種類や切り出す部分によって色合いが異なるほか、貝を0.1mm程度に薄くはいだ「薄貝」か、やすりで削るなどして厚さ1mm程度に加工した「厚貝」かによっても風合いが異なります。
蒔絵と併用されることも多く、現在は奈良漆器に多く見られます。

 

蒔絵とは

蒔絵は、漆器の表面に漆で模様などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの粉をまいて定着させる加飾技法です。沈金と似ていますが、沈金は漆面を彫ってから漆を塗るのに対し、蒔絵は漆面を彫らず、筆を使って直接描画するという点が異なります。
蒔絵は、漆で「地書き」を行った後、粉をまいて(紛蒔き)乾燥させ、その上に漆を塗って「粉固め」をした後、研磨して金属粉の表面を露出させる「平蒔絵」と、粉固めの後、さらに色漆を塗り重ねてから研磨を行う「研出蒔絵」などの種類があります。
使用する粒子の粗さや研磨方法などによって色合いや光沢感などが変わるのが特徴で、工程が多く複雑なことから高い技術が求められる技法です。
輪島塗をはじめとした様々な漆器に使われており、螺鈿と組み合わせて使用されることもあります。

 

まとめ

螺鈿は貝を使った技法であるため簡単に見分けがつきますが、沈金と蒔絵は使用する素材が同じであるため見た目で区別するのは難しいかもしれません。
使用する道具や工程は異なりますが、どの技法も漆器を美しく彩るという点は共通しており、日本の漆器が世界的に評価される要素となっています。

 

 

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