アンティークやレトロ雑貨でよく見るノベルティとは?プレミアムとの違いは何ですか?
アンティークやレトロ雑貨でよく見るノベルティについてご説明します。
レトロ雑貨に多い「ノベルティ」
レトロ雑貨のお店やネットオークションなどを見ていると「ノベルティ」という言葉を見かけることがあります。同時期に作られた同等品などと比べると高い価値がついていることも多い「ノベルティ」の品々とは、いったいどういうものなのでしょうか。
また、通常品よりも高い価値がつく「プレミアム」とは何が違うのでしょうか。
ノベルティは広告の一つ
本来ノベルティとは「目新しいもの、斬新さ」という意味を持つ言葉ですが、近年「ノベルティ」というときは「宣伝を目的として、商品名や企業名などを入れて無料配布する記念品」のことを指します。
街頭で配られるボールペンやメモ帳、付箋、イベントのときに子ども向けとして配布されるシール、銀行や郵便局で口座を開設したときにもらえる貯金箱などのうち、企業名や商品名が記載されたものは「ノベルティ」に該当します。
「ノベルティ」は多くの人に配布することを目的としているため、安価な実用品であることがほとんどですが、おもちゃやバッジなどがノベルティとして利用されることもあります。
プレミアムとの違い
プレミアムもノベルティ同様に販売促進目的で使用されるものですが、「高級な」という意味がある言葉通り、ノベルティよりも高級な価値を持つものが選ばれます。
また、ノベルティは「できるだけ多くの人に企業や商品を知ってもらおう」という意図で配られますが、プレミアムは「商品やサービスに付加価値をつけて良いイメージを持ってもらおう」という意図があるため、「常連の顧客に」「新規契約をした顧客に」など、特定の条件を満たした相手だけに配布するのが一般的です。
さらに、ノベルティは無償配布品を指しますが、プレミアムは無償ではないことがあるのも大きな違いです。
例えば、CDやDVDは本体のほかに特製ブックレットなどがついた初回限定版などが「プレミアム価格」で販売されることがあります。この特製ブックレットなどが「プレミアム」に該当します。
コレクターアイテムとしての人気
ノベルティは広告を目的として配られるものですので、デザインは市販品などとは異なる「オリジナル品」であるのが一般的です。
特定の期間や地域でのみ配布されることも多く、市販品よりも希少価値が高くなります。
例えば、スケジュール帳やカレンダーなどは年末年始などにのみ配布されるのが一般的です。年ごとに切り替えるものなので、次のシーズンには入手不可能になります。
また、ノベルティを目的に商品を購入する人もいるため、一時期に配布するノベルティのデザインや内容を複数用意したり、毎年特定の時期にその年限定デザインのノベルティを配布するケースもあります。
このようなことからノベルティをコレクションするコレクターも数多く存在し、通常品にはない価値がつきます。
まとめ
ノベルティグッズは「元は無料で手に入れたものだし、原価も安いものだから」という理由で価値がないものと判断されがちですが、コレクターに人気があるグッズであれば価値がつくこともあります。
特に、その時期に配布されたノベルティが全種類揃っている、数年分まとめて揃っているといったケースや、配布された数が極端に少ないノベルティなどは高い価値がつくこともあります。
不用品処分などの際に古いノベルティが見つかったら、処分する前に一度ご相談ください。