高価買取が期待できる銀製品(シルバーアンティーク)には何がありますか?
高価買取が期待できる銀製品をご紹介します。
「渋み」が魅力の銀
加工性のよさと見た目の美しさから工芸品に使用されることも多い銀は、金やプラチナなどに比べて落ち着いた雰囲気があり、「渋い」ということから根強い人気があります。貴金属であるため地金だけでもそれなりの価値がつきますが、工芸品や骨董品、美術品などは地金以上の価値がつくこともあります。
どのような銀製品であれば高価買取が期待できるのでしょうか。
茶道具
茶道具というと陶器や漆器というイメージがありますが、茶釜、茶托、茶入れなどに銀製品が使われることも多く、銀製品の茶道具は意外と多いものです。
なかでも、銀瓶や茶釜は銀の使用量が比較的多いため高い価値がつきやすい製品といえます。
香炉
銀は加工性がよいというだけではなく、古来より魔除けとして使用されてきました。このことから指輪や腕輪といった装身具に使用されることが多いのですが、銀同様「邪気を払うもの」として扱われてきた香炉にも使用されます。日本製の古い銀製の香炉は骨董的な価値がつきます。
また、精緻な装飾が施された香炉や、置物のような形状の香炉は美術品としての価値が認められ、さらに高値がつく可能性があります。
酒器・杯・食器類
銀は青酸カリに代表される青酸化物に反応して黒く変色する性質があることから、毒殺を防ぐために酒器・杯・食器などに利用されてきました。状態がよく、セットがすべてそろっている銀製のカトラリーセットなどは高価買取が期待できます。銀製の徳利や杯も人気が高く、酒器のフルセットなどは高値がつきやすい傾向があります。
また、功労者章や慶事の記念品として贈られる銀杯は、骨董的な価値がつくこともあります。
銀判・銀貨・メダル
銀判や銀貨、メダルなどは骨董的価値・希少価値などがつきやすく、比較的新しい年代のものでもプレミア価格で取引されていることがあります。
なかでも、現存数が少ない宝永永字丁銀などのは非常に価値が高く、高価買取を期待できます。
記念硬貨や記念メダルの場合、単体ではなくセットで売却するとより高い価値がつくでしょう。
まとめ
骨董的・美術的な価値の高い銀製品は数多く存在しますが、銀製品の買取を行っている業者のなかには地金の重さのみで買取額を決定する業者もいます。新しい年代に作られた装飾品などはどの業者でもあまり差がないかもしれませんが、工芸品や骨董品、美術品の場合はきちんと価値を判断してくれる業者を選んで査定に出すことをおすすめします。
また、銀は時間が経つと黒ずむという特徴があります。この黒ずみが銀の魅力ともいえますが、一般的には「見栄えが悪い」と評価され、査定額に影響することもあります。黒ずんでいる部分が傷のように見えて評価額が下がることもあるため、銀製品を査定に出すときは、傷や破損などの恐れがない範囲で手入れをしておくとよいでしょう。