カップ&ソーサーなど、ウェッジウッドの高価買取条件4つ。
ウェッジウッドの高価買取条件について説明します。
イギリスの陶磁器メーカー「ウェッジウッド」
ウェッジウッドは1759年に設立されたイギリスの陶磁器メーカーで、世界最大級の陶磁器メーカーの一つといわれています。
創業当時、陶磁器は日本や中国から輸入する高級品でした。
なかでも白い器は、製造に必要な鉱物「カオリン」が入手できない理由からヨーロッパでは製造が難しい憧れの存在でした。
ウェッジウッド社の創業者、ジョサイア・ウェッジウッドは会社設立後、白い器作りに取り組んでおり、創業から4年目の1763年にカオリンのかわりに牛の骨灰を使用する「ボーンチャイナ」の技法を開発します。
カオリンを使う白磁とは異なる、滑らかな乳白色を持つウェッジウッドの白い器は、当時の国王ジョージ3世と、その妻シャーロット王妃に気に入られ、ウェッジウッドは「王室御用達」の陶工となりました。
元の価格が高いため、買取価格も高くなる傾向があるウェッジウッドの食器ですが、どのような条件を満たしていれば高価買取になるのでしょうか。
高級食器シリーズ
ウェッジウッドのなかでも金彩などを施した「アストバリー」「コロンビア」「トンキン」といった高級食器シリーズは買取価格が高くなります。
元々の価値が高いだけではなく、製造数が少ないため製造年代が古いものはさらに価値が高くなります。
骨董的価値や希少価値が高い
ウェッジウッドが1770年代から展開し、現在も人気が高い「ジャスパー」シリーズは、長く続いているシリーズなのでアンティーク品も残されています。比較的新しい年代のものでも高値がつく可能性がありますが、アンティークであればさらに高い価値がつきます。
また、長い歴史のなかで廃盤となったシリーズや色も多く、「フロレンテイーン」や「ユーランダー」シリーズのなかには現在では入手できない製品もあります。
限定生産された「アメジスト」、日本では廃盤となった「ピーターラビット」のアンティークモデルも高価買取が期待できます。
セットがそろっている
ウェッジウッドの食器は「カップのみ」「ソーサーのみ」といった単品でも価値が認められますが、ティーセットなどの場合はセットがそろっているとより高値がつきます。
また、食器だけではなく箱や説明書などもあるとより高値が期待できます。
傷などがなくきれいな状態
高級食器シリーズや希少価値、骨董的な価値が高い品でも傷、ヒビ、カケなどがあると買取価格が下がってしまったり、場合によっては買取できなかったりします。
また、汚れが付着した状態でも価格が低くなります。買取査定に出す前に軽くお手入れをしておくとよいでしょう。
ただし、傷やヒビなどの補修は自分でしようとしないでください。取り返しのつかないことになって、かえって価値が下がることがあります。
まとめ
ウェッジウッドの食器は人気が高いため、リサイクルショップやブランド品買取店などでも高価買取が期待できます。
しかし、リサイクルショップなどでは骨董的価値などが考慮されないことが多いため、品物によっては思うような価格にならないこともあります。
製造年代が新しい物であればリサイクルショップやブランド品買取店、年代の古い品は骨董屋など、品物に応じて業者を選ぶとよいでしょう。