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いい箱にしていい物あり。価値ある陶磁器、書画、掛け軸の箱の特徴について。

価値ある陶磁器、書画、掛け軸の箱の特徴を紹介します。

いい物はいい箱に入れる

高級なグラスやカップは厚紙でできた簡素な箱などではなく、上質な紙でできた化粧箱や木箱に収納した状態で販売されるように、昔からある陶磁器、書画、掛け軸も、「いいもの」は「いい箱」に収められています。

箱と中身がセットになっている場合、箱を見るだけで中に収められた品の価値がわかることもあります。

 

桐箱

耐火性、調湿性にすぐれ、天然の防虫成分を含む桐は陶磁器、書画、掛け軸を収納する箱に古くから用いられてきました。

桐の箱は比較的多く用いられているため、「桐箱に入っている=いいもの」とは限りませんが、桐以外の素材でできた箱に入れられた品に比べると「価値があるもの」である可能性が高くなります。

 

箱書き

箱には何も書かれていないこともありますが、蓋や側面に作品名などが書かれていることがありますが、このような「箱書き」がついている場合、中に収められた品は価値のある陶磁器、書画、掛け軸である可能性が高くなります。

また、箱書きのある箱は「箱書きを誰が書いたか」で呼び方が変わります。

 

  • 書付箱:茶道の家元や名高い僧など、権威ある人物が箱書きを書いたもの
  • 極め箱:目利きによる鑑定で「本物に間違いない」ということから箱書きが書かれたもの
  • 共箱:作品の作者が書いたもの

 

なかでも、作者本人が書いた「共箱」は、中に収められた品だけではなく、箱にも価値が認められることもあります。

また、茶碗の共箱の場合、箱書きは

「蓋の甲に作品名と作者名の両方が書かれている」

「蓋の甲に作品名、蓋の裏に作者名が書かれている」

「蓋の甲に作品名、箱の身の底に作者名が書かれている」

「箱の側面に作品と作者名の両方が書かれている」

の4パターンが多いようです。

 

二重箱

掛け軸の箱のなかには、掛け軸を収納する桐箱に加え、桐箱を収納するための箱が付属していることもあります。

このような、二重構造の箱は「二重箱」と呼ばれ、湿度や温度の変化による劣化から、より厳重に作品を守るためのものです。

掛け軸の二重箱は、一般的に漆器のような塗りが施されています。

また、茶碗の外箱が二重になっていることもありますが、これは元から二重箱として作られたのではなく、元の所有者が箱ごときれいな状態で保存するために作ったものです。

いずれの場合も、より厳重に守りたい作品が収められているということになるため、価値が高い作品である可能性が高いと言えます。

 

まとめ

「目利き」というと、作品そのものを鑑定するというイメージがありますが、実は最初に見る目利きポイントは箱だといわれています。

箱の素材や箱書きなどを見ると、中の作品がどのような物かをある程度把握できます。

しかし、入手するまでに中身が入れ替わっているケースも多いため、箱だけを見て価値を完全に判断することは不可能です。

箱と作品の両方をみて初めて、本来の価値を見極めることができます。

 

 

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