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独尊像から十二尊像まで。仏像の組み合わせ方について教えてください。

仏像の組み合わせ方をご紹介します。

仏像の世界はアイドルグループのようなもの

仏像には「如来」「菩薩」「明王」「天」という4グループがあります。

如来は「悟りを開いたもの」で最も格が高く、次いで菩薩、明王、天という順位になっており、例えるならアイドルグループの「一軍」「二軍」のようなものです。

お寺では、仏像が一体だけ祀られている場合と、数体祀られていることがありますが、一体で祀られているときは「独尊」と呼ばれます。

数体祀られている場合、祀られる数によって「二尊」「三尊」「四尊」「五尊」「八尊」「十二尊」と呼び、組み合わせ方にある程度のルールがあります。

 

独尊

一体だけで祀られた仏像のことです。

どのグループの像でも独尊形式で祀ることはできますが、お寺では釈迦・薬師・阿弥陀などの如来像、弥勒・観音などの菩薩像が多いようです。

アイドルグループのなかでもソロ活動ができるのは人気があるメンバーだけというのに少し似ていますね。

 

二尊

複数のメンバーがいるアイドルグループからコンビを組ませる場合、「人気の高さが同じくらい」「メンバー同士が仲良し」であることを重視してメンバーを選びます。

仏像を二尊で祀る場合もこれと同じように、同じグループの仏が組み合わせられます。

 

【組み合わせの例】

  • 釈迦如来・多宝如来像

  • 釈迦如来・阿弥陀如来像

  • 勢至菩薩・観音菩薩像

 

このように、如来は如来、菩薩は菩薩と組み合わせられます。

 

三尊

3という数字は「点を結ぶことで面ができる最初の数字」「物を安定して支えることができる足の数」「閉じた世界(完成した世界)を表す」など、さまざまな理由から各宗教で特別な意味を持っている数字です。

そのため、複数の仏像を組み合わせて祀るときの形式としては、三尊形式がもっとも一般的となっています。

二尊の場合、同じグループの仏を並べて祀りますが、三尊の場合、中央に祀られる「中尊」と両脇に祀られる「脇侍(わきじ/きょうじ)」は別のグループとなるのが一般的で、脇侍が中尊よりも上のグループになることはありません。

アイドルグループからトリオを選ぶとき、「センター」に立つのは人気が最も高いメンバーが選ばれるのと同じですね。

 

【組み合わせの例】

  • 釈迦如来(中尊)・普賢菩薩/文殊菩薩(脇待)

  • 釈迦如来(中尊)・梵天/帝釈天(脇待)

  • 釈迦如来(中尊)・薬王菩薩/薬上菩薩(脇待)

  • 阿弥陀如来(中尊)・観音菩薩/勢至菩薩(脇待)

  • 薬師如来(中尊)・日光菩薩/月光菩薩(脇待)

 

中尊となるのは格が高い「如来」が多いのですが、菩薩、明王、天など、どのグループでも中尊になることはできます。

 

四尊・五尊・八尊・十二尊

二尊、三尊までは比較的自由に組み合わせられますが、四尊・五尊・八尊・十二尊は仏教的な意味合いの強い固定の組み合わせとなります。

 

【組み合わせの例】

四尊像

  • 四天王:多聞天、 持国天、 増長天、 広目天

 

五尊像

  • 五智如来:大日如来、阿閦如来(あしゅくにょらい)、宝生如来(ほうしょうにょらい)、阿弥陀如来(あみだにょらい)、不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
  • 五大明王:不動明王、降三世明王(こうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)

八尊像

  • 八部衆(釈迦如来の眷属):天、竜、夜叉(やしゃ)、乾闥婆(けんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩睺羅迦(まごらが)

十二尊像

  • 十二神将(薬師如来の眷属):宮毘羅 (くびら) 、伐折羅 (ばさら) 、迷企羅 (めきら)  、安底羅 (あんてら) 、安底羅 (あんにら) 、珊底羅 (さんてら) 、因達 (陀) 羅 (いんだら) 、波夷羅 (はいら) 、摩虎羅 (まこら)  、真達羅 (しんだら) 、招杜羅 (しゃとら) ,毘羯羅 (びから)

 

なお、お寺では「五智如来のうち不空成就如来を除いた四尊が祀られている」「八部衆のうち、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅の三尊だけが祀られている」といったことがあります。

これは、もともとは五尊や八尊で祀られていたものが、時代を経るうちに焼失してしまったり、盗難や腐食でなくなったりしたため、四尊形式や三尊形式に見えるというケースで、本来の形式ではありません。

 

まとめ

仏像を組み合わせるときは、如来、菩薩といった「格」に注意して組み合わせる必要があるほか、それぞれが持っている仏教的な役割も重視する必要があります。

例えば、阿弥陀如来を中尊とし、脇侍を観音菩薩と勢至菩薩とするのが通常ですが、観音菩薩を文殊菩薩に置き換えるということありません。

なぜなら、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩は、死後無事に浄土へたどり着けるよう導く「あの世担当」であるのに対し、文殊菩薩は仏道に沿った生き方をするための智慧を授ける「この世担当」だからです。

仏像の組み合わせ方も、「仏教世界」を表現する一つの方法ということですね。

 

 

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