香木にお手入れは必要ですか?正しい保管方法は?
香木のお手入れや保管方法について解説します。
基本的には劣化しにくい
香木は高級なものですので、保管方法などに迷うこともあるでしょう。
香木の香りの元は木材についている樹脂となっており、これは木の腐敗を防ぐために発生したもののため経年では劣化しずらいことから、特に保管中のお手入れは必要ありません。
しかし腐敗を防ぐといっても木材ですので、通常の保管をする場合でも、その場所や周囲においてあるものには気をつけなければいけません。経年劣化はあまり気にすることはありませんが、周囲の環境は価値を下げることにもつながるケースがありますので、充分に注意しましょう。
主に注意するのは日光の直接当たる場所、温度差の激しい場所、周囲に匂いの強いものがあるかどうかという点になります。その理由について詳しく解説していきます。
日光には注意
日光が多くあたる場所は避けておきましょう。紫外線は数ある光の波長のなかでもっとも強いもので、人間の肌と一緒で木材も紫外線を吸収し続けると変色してしまいます。
湿度に注意
湿度が高いと空気中に水分が多く含む状態になり、その水分が香木に吸い込まれてしまいます。水分量が多いとカビが発生したり、膨張してヒビ割れしてしまうことも考えられます。日光が当たらない程度の窓の近くに置く場合、雨が降ったら湿気が高くなる部屋であれば注意しなければいけません。
温度変化の激しい場所
通年での温度変化であれば問題ありませんが、温度変化で変形する可能性があるので、暖房器具の付近など高温になりやすい場所は避けましょう。
反対に温度が低くなる場所だと、氷点下の状態が続く場所であれば、木材のなかになる水分が凍ってしまいます。直接外気が当たらない場所で保管しましょう。
匂いが強いものの付近
香木は木材部分が匂いを吸収しやすいです。匂いを強く発するもののほかに、異なる香りをだすものとは離しておきましょう。特に線香やフレグランスなどには気をつけければいけません。
香棚などに複数の香木を保管することもあるかもしれませんが、その際にはそれぞれの香木を袋や箱に入れるなどして、そのままの状態で置くのは避けましょう。また香木専用の棚を用意するというのもよいです。
まとめ
一般的な木材と同様に考えて、直射日光、湿度や温度には注意して保管すれば大丈夫です。炊いたときの香りを楽しむのが香木ですので、ほかの匂いを吸収することは価値を下げることにつながってしまいます。