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英国王室御用達の陶磁器ブランド・ミントン。ハドンホールとその魅力について

ミントンは英国王室御用達の陶磁器ブランドで、美しい白磁と「ハドンホール」シリーズが有名です。

ミントンは、イギリス中南部のストーク・オン・トレントで18世紀末に創業された陶磁器メーカーです。その美しい白磁はヴィクトリア女王から「世界で最も美しいボーンチャイナ」と称賛され、英国王室御用達としても知られています。特に花柄の「ハドンホール」シリーズは、食器好きでなくとも知名度が高い代表的なデザインです。この記事では、ミントンの歴史やその魅力、代表作について詳しくご紹介します。

 

ミントンの歴史

創業者トーマス・ミントンとボーンチャイナの始まり

ミントンは、1765年にイギリスのシュロップシャー州で生まれたトーマス・ミントンによって創業されました。トーマスは、1780年頃から銅板転写の技術を学び、1793年に自身の窯を開きます。彼が初めて手掛けた「ウィローパターン(柳文様)」は、中国式のデザインを取り入れた青い染付模様で、当時流行していたシノワズリ様式の一つとして大きな人気を博しました。

1796年にはジョセフ・ポールソンとの共同経営でボーンチャイナ製造を開始しました。この白磁は、硬質で美しい輝きを持ち、ミントンのブランドイメージを形成する重要な要素となりました。

 

二代目ハーバード・ミントンと王室御用達の道

トーマスの次男ハーバード・ミントンが1820年頃に会社を引き継ぎます。彼は新技術や新製品を積極的に取り入れるなど、ブランドの成長に貢献しました。代表的な成果の一つは、ウェストミンスター宮殿の床に使用された「ミントンタイル」の開発です。このタイルの成功を皮切りに、ミントンは食器以外にもタイルやオーナメントなど多様な製品展開を行いました。

1840年にはヴィクトリア女王からティーセットの注文を受け、以降は多くの貴族や王室から愛されるブランドへと成長。1856年には正式に英国王室御用達となりました。

 

三代目コリン・ミントン・キャンベルとハドンホール

1858年、ハーバードの後を継いだコリン・ミントン・キャンベルの時代には、ミントンはさらなる飛躍を遂げました。新しい技法や装飾が次々と開発され、1863年には「アシッドゴールド(金彩エッジング)」、1871年には「パテ・シュール・パテ」などの技術が生まれました。

1948年に発表された「ハドンホール」シリーズは、古城ハドンホールのタペストリーからインスピレーションを得たデザインで、世界中で広く愛されています。

 

ミントンの作品の魅力

美しい白磁と金彩

ミントンの白磁は、ボーンチャイナの輝きと強度が特長で、上品さと耐久性を兼ね備えています。また、繊細な金彩装飾は、技術力の高さを象徴しています。「パテ・シュール・パテ」や「レイズド・ペイスト・ゴールド」などの高度な技法により、他にはない美しい作品が生み出されました。

 

時代を超えるデザイン

ミントンは時代ごとの流行を取り入れながらも、芸術性を失わない意匠を追求しました。初期の中国式模様「ウィローパターン」から始まり、花柄が特徴の「ティー・サービス・セット」、野イチゴの浮彫り模様が美しい「ストロベリー・エンボス」、そして「ハドンホール」に至るまで、どのデザインも高い芸術性と実用性を兼ね備えています。

 

ミントンの代表作

ハドンホール

ハドンホールは、12色もの絵の具を使った贅沢な花柄デザインが特長で、ティーカップからテーブルウェア、小物まで幅広い製品展開があります。その華やかさと可憐さで世界中のファンを魅了しています。

 

パテ・シュール・パテ作品

「女神と天使文壷」は、粘土を何層にも重ねる技法で装飾された、ミントンの最高級品です。その繊細な立体感と美しさは、飾る陶磁器としても評価されています。

 

クリスマスプレート

クリスマスリースをモチーフにしたプレートは、緑の葉と赤い実が透かし彫りで施され、華やかなデザインが食卓を彩ります。

 

ミントン作品の評価

ミントンは、2015年にブランドが廃止されたこともあり、その作品は現在希少価値が高まっています。特に「ダイナスティ」シリーズや「ヴィクトリアストロベリー」などの高級ラインは高額で取引されることが多いです。また、テーブルウェアだけでなく、建築素材としてのタイルも高く評価されています。ロンドンのウェストミンスター寺院やアメリカ国会議事堂などにも使用されたミントンタイルは、ミントンブランドの象徴とも言えます。

 

まとめ

ミントンは、18世紀末の創業以来、時代を超えて愛される陶磁器ブランドとして輝き続けました。その美しい白磁とデザインは、ヴィクトリア女王から称賛され、英国王室御用達となるなど高く評価されています。特に「ハドンホール」シリーズは、多くの家庭で愛用され、ミントンの代名詞とも言える存在です。現在ではブランド廃止に伴い、ますますその価値が高まっています。ミントンの製品をお持ちの方は、大切に保管するとともに、買取を検討される際には専門の査定を受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

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