良尊など作家物を始め、高価買取りが期待できる将棋駒にはどんなのがある?
高価買取りが期待できる将棋駒についてご紹介します。
将棋駒には大きく分けて2通りがある
将棋は奈良時代から平安時代にかけて日本に伝わり、室町時代の末期に現在の形が完成したといわれる伝統的な遊びです。異例の速さで昇段を果たす藤井聡太棋士や、AIとプロ棋士の対戦が話題になるなど現在でも人気が高く、海外でも秘かなブームとなっています。
将棋に使用する将棋盤や駒には、安価に購入できる普及品と高価な工芸品があり、状態などによるもののいずれも買取対象となることがほとんどです。
どのような将棋駒であれば高価買取が期待できるのでしょうか。
作家物や職人の手作り品
安価な普及品の将棋駒は機械を使った大量生産品ですが、高価な工芸品の駒は作家や職人と呼ばれる人が一つずつ手作りしています。普及品よりも希少価値や工芸品としての価値があるため高価買取が期待できます。
また、熊沢良尊、国井天竜などの作家・名工の品であればさらに高い価値がつきます。銘入りの駒など、誰の作であるかわかる品だと無銘の品より高額になるでしょう。
素材や木目
鹿児島県産の「薩摩黄楊」や御蔵島産の「島黄楊」などの高級素材で作られた駒、象牙など希少性の高い素材で作られた駒は高い値が付きやすくなります。
また、木の駒は「斑(ふ)」や「杢(もく)」など木地由来の模様が入っていると価値が高くなるのが一般的です。
文字の入れ方
将棋の駒には駒の種類を表す文字が書かれています。文字の入れ方には「スタンプ」「彫埋」「盛り上げ」「彫」「書き」といった方法があり、その方法によって駒の価値も変わります。
スタンプは安価な大量生産品であることが多いため高値がつきにくくなりますが、彫った溝に漆を塗って埋める「彫埋」や、彫埋めしたあとに筆蒔絵を施して字を盛り上げる「盛り上げ」の駒は高価買取が期待できます。
骨董的価値
将棋は古くから親しまれてきた遊びであるため、駒の中には江戸時代やそれ以前の時代に作られた古い品なども存在しています。
平和な時代になり、一般庶民にも将棋が普及した江戸時代の将棋駒は骨董的価値があるため、比較的安価な材質で作られた品でも高価買取が期待できます。
また、江戸時代以前の将棋駒は希少価値も高いため、状態などによってはさらなる高値が期待できるでしょう。
まとめ
遊び道具として使われるだけではなく、工芸品として鑑賞対象になることもある将棋駒は、素材、時代、作者などによってその価値が決められます。キズなどなく状態が良い品、将棋盤とセットになっている品などは買取価格がアップするので、査定に出す際は簡単な手入れを行い、付属品なども一緒に査定に出すとよいでしょう。
また、古くてあまり価値がなさそうに見える品でも思わぬ高値がつくこともありますので、売却を検討している将棋駒をお持ちの方は、ぜひ弊社にご相談ください。