フランスの磁器、リモージュ(Limoges)の高価買取条件4つ。
フランスの磁器、リモージュの高価買取条件をご紹介します。
繊細で華やかなリモージュ
16世紀ごろ中国からヨーロッパに伝わった磁器は、その白く滑らかな肌から多くの王侯貴族に愛されてきました。
しかし、ヨーロッパでは原材料となる「カオリン」が手に入らないなどの理由から白磁器を作ることができず、磁器を手に入れる方法といえば中国や日本からの輸入が基本でした。ヨーロッパでの磁器制作も試みられていましたが、結局ヨーロッパで磁器が完成したのは18世紀です。
リモージュで磁器が作られるようになったのは18世紀後半。原材料である「カオリン」が偶然発見されたことがきっかけです。
リモージュの磁器は透明感のある白い肌と、鮮やかな色による華やかな絵が特徴です。華やかでありながら落ち着いた雰囲気があり、上品で繊細な印象です。
リモージュはブランド名ではない?
ヨーロッパの磁器というとドイツの「マイセン」が有名ですが、マイセンは特定のブランド名であり、その歴史や特徴もはっきりとしています。
一方、「リモージュ」は特定のブランド名ではなく、フランスにある地域の名前で、リモージュにある窯で焼かれた磁器全般をさします。そのため、一言で「リモージュ」といっても歴史や特徴などは窯によって異なり、価値や品質にもばらつきがあります。日本の「有田焼」や「九谷焼」のような呼称といえるでしょう。
リモージュのブランドや種類
リモージュには複数の窯が存在し、それぞれ歴史や特徴が異なるブランドが存在します。ブランドによって制作している品にも違いがあるため、鑑定をする際は「リモージュのどのブランドか」「どのようなものを作っているのか」が大きなポイントとなります。
リモージュのブランドのなかでも有名なのが「ベルナルド」「アビランド」「レイノー」です。なかでも芸術性の高い「ベルナルド」と装飾性の高い「アビランド」は人気があります。
制作されているアイテムは、お皿、カップセット、ティーポットといった食器のほか、「リモージュボックス」と呼ばれる小物入れ、お酒のボトルなども作られています。
高価買取の条件
【状態が良い】
これはリモージュに限った話ではありませんが、割れ・欠け・ヒビや大きな染みといった破損や汚損がない、状態の良い品は高価買取の対象となります。
査定に出す前に拭くなどの手入れをしておくとよいでしょう。
【希少価値が高い】
制作数が多いカップ&ソーサ―よりも、制作数が少ないリモージュボックスのほうが希少価値が高く高価買取の対象となります。
また、リモージュのなかでも希少価値の高いブランドとそうではないブランドがあるため、同年代に作られた同じ種類の品でも査定額が異なる場合があります。
【セットがそろっている】
ティーセットやカップ&ソーサ―など、セットの内容がそろっているかどうかも重要なポイントです。セットがそろっていなくても買取可能なことがほとんどですが、そろっている場合に比べると価値は低くなってしまいます。
また、外箱や説明書などの付属品がそろっていると、更なる高値が期待できます。
【古い年代の品】
初期のリモージュなど、古い年代の品は骨董価値が高く買取価格も高くなります。古い品で状態がよく、希少価値も高い品であれば高額買取になる可能性が高いでしょう。
まとめ
複数のブランドの総称であるリモージュは、リモージュのブランドやブランドごとの特徴、相場などに関する知識がないと正確な価値を判断することが難しいです。売却の際は、買取実績や知識、経験が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。