骨董品でよく出る火鉢。買取してもらえる条件は?
買取してもらえる火鉢の条件をご紹介します。
火鉢は昔の暖房器具
骨董品店で陶器製の大きなツボのようなもの見かけたことはありませんか?
ツボのようにすぼまっておらず、上部が大きく開いた形をしていれば、それはおそらく「火鉢」でしょう。
火鉢は現在では使われることがなくなりましたが、昭和時代までは冬の暖房器具として使われたほか、灰の中に芋を入れて焼いたり、五徳や金網を置いて簡単な調理器具として使ったりされました。
また、火鉢というと大きな陶器製のものをイメージしますが、茶道具の炉壇のような木製の火鉢や、仏具の各香炉を大型にしたような机状の木製火鉢など様々な火鉢があります。
買取できる火鉢
火鉢は「売りたい」という人が多いわりに、骨董市場における火鉢の需要はあまり多くないため「必ず買取ってもらえる」とは限らないほか、素材や状態によって買取価格が大きく変化します。
大きくて重たい火鉢を持って行ったのに買取ってもらえなかった、思っていたような値段がつかなかったという事態を避けるためにも、どのような火鉢が買取可能なのかを把握しておくとよいでしょう。
【買取可能な火鉢の例】
- 共箱があり、作者の名前がはっきりわかる火鉢
- 螺鈿や蒔絵がついた美術品としての完成度が高い漆塗りの火鉢
- 美しい木目を持った希少価値の高い木材でできた火鉢
- 江戸~大正時代の物だとはっきりわかる火鉢
陶器製の火鉢は茶碗、木製の火鉢は懐石用の什器など、茶道具の買い取り基準と似ています。
ひび割れや欠けなどがある場合は買取できないこともあります。
火箸や五徳も一緒に
日用品として使用されていた火鉢は、なかに灰や炭、火箸、五徳などが残ったままになっていることがあります。
買取に出す前に灰や炭を掻き出してきれいな状態にしておきましょう。
内側に灰が固まって付着していることがありますが、ついた灰を落とそうとして内側を傷つけたり割ったりしないよう注意してください。
灰や炭はそのまま燃えるゴミとして処分することができます。
また、火箸や五徳は南部鉄器など価値があるものである可能性もありますので、火鉢と一緒に買取に出すとよいでしょう。共箱がある場合は箱と一緒に査定に出してください。
まとめ
火鉢はそのまま傘立てとして使ったり、中に水を入れて水連鉢やビオトープ、天板を置いてローテーブル、植木鉢を入れてインテリア道具として活かす方が多いようです。
買取ってもらえなかったという場合はインテリアとして活用してみてはいかがでしょうか。
また、火鉢は大きく重いものですので、買取ってもらえそうな火鉢があるときは出張買取サービスの利用がおすすめです。
岐阜・愛知(名古屋)・三重・滋賀で火鉢の買取をご希望の方は、一度弊社にご相談ください。