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茶碗の「楽・萩・唐津」を高額査定するポイントとは?

茶碗の「楽・萩・唐津」が高額査定されるポイントについてご紹介します。

遺品整理の際、故人が骨董市などで買い集めた古い茶碗が見つかり、売却を検討しているという話は、テレビの鑑定番組でもよくあるエピソードですが、一体どのようなものが高額査定につながるのでしょうか。

 

作家・産地

茶碗、焼き物は「どの作家のどのような作品か」がかなり重要視されます。

昔から愛好家が多い「楽・萩・唐津」は、高額査定となる可能性があります。

 

楽焼

千利休が創案した茶碗です。ろくろを使わず、手でつくねて成形し、ヘラで削って形を整えており、「わび茶」にぴったりな風格と奥深さのある茶碗です。

黒い釉薬(うわぐすり)を使った黒一色の「黒楽」と、赤一色や赤地の一部を白く抜いたり、黒い釉薬で色をつけた「赤楽」の二種類があります。

 

萩焼

山口県萩市を産地とする焼き物で、すり鉢のような井戸形で絵も付いていないシンプルな茶碗がほとんどです。

最大の特徴は「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるヒビが入った釉薬です。これは、土よりも釉薬の方が縮み方が大きいためにできます。使い込まれた萩焼はこの貫入に茶が染み込んで独特の景色を生み出します。使い込むごとに奥深さが増すことから、茶人は「萩の七化け」と呼び、これを珍重しました。

 

唐津焼

佐賀県唐津市界隈で生産される焼物で、朝鮮半島から日本へ来た陶工たちが、祖国の技術を伝えたと言われています。

土色の器肌に花鳥・草木などを伸びやかに絵付けされた「絵唐津」や、鉄釉の黒に白い藁灰釉を掛け、黒と白の釉が混じり合い垂れ落ちる景色が見どころの「朝鮮唐津」など、素朴さが魅力の焼き物です。

 

楽焼、萩焼、唐津焼であっても、汚れ、ヒビ、欠けなどが状態の悪いものは査定額が下がってしまいます。査定に出す前に布で拭くなどして、お手入れしておくようにしましょう。

 

高額査定のポイント

箱・付属品

茶碗そのものも重要ですが、茶碗を入れる桐箱や鑑定書、説明書きなどの付属品も大切です。

桐箱のサイズが茶碗とぴったり合っている、茶碗の銘と同じ作家の記載があるなど、茶碗とセットになっている「共箱」であると判断できた場合は、高額査定になる可能性が高いです。

また、桐箱そのものが古ければ、茶碗も古い年代の品物であることが予想されるため、高額査定になる可能性が高まります。

また、鑑定書や説明書きがついている場合は、必ず一緒に査定に出してください。査定額を上乗せできる可能性があります。

 

 

まとめ

茶碗のような骨董品の価値は、プロの目利きでさえも難しいと言われています。

そのため、焼き物や古美術を専門としていない業者は茶碗の本当の価値がわからず、低い査定額を提示する場合もあります。

お手元に茶碗をお持ちの方は、買い取りの際はお気軽にご相談ください。

 

 

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