茶道具の種類にはどのようなものがありますか?
茶道具の中でも骨董品として重要なものを8点ご紹介します。
日本の骨董品として茶道を欠かすことはできません。
茶道具は掛軸や、茶碗、茶筅(ちゃせん)に始まり数々の道具があります。
茶道具は、骨董品の買取にとっても、需要の高い骨董品です。
しかし、どういったものが茶道具なのか数が多すぎてわからない方もいらっしゃると思います。
そこで、茶道具の中でも骨董品として重要なものを8点ご紹介します。
茶道具の重要な8点
茶器
抹茶を入れて茶席に出すための器です。
茶器には2種類あり、濃茶用の抹茶を入れる「茶入」、薄茶用の抹茶を入れる「薄茶器」があります。
また薄茶器の一種で「棗(なつめ)」と呼ばれる種類もあります。
茶入れは、蓋は象牙で、陶器などの焼き物が主です。
産地の寄って、唐物、和物、島物に分けられます。
金襴や間道(関東)、緞子(どんす)と言った裂(きれ)で作られた袋である仕覆(しふく)を着せて、鑑賞されます。
薄茶器は、木製漆塗りの蓋物容器であるが、棗がこの薄茶器の総称として用いられる場合も多くあります。黒の漆塗りが一般的なものですが、華やかな蒔絵が施されているものもあります。
茶筅(ちゃせん)
茶筅は茶を点てる際に使います。主に竹で作られています。
穂の荒い茶筅は濃茶、穂の細かい茶筅は薄茶用として用いられれます。
使用後は、穂の部分を水かぬるま湯で洗います。茶筅を傷つけてしまうため、洗剤の使用は避けましょう。また、収納時にはカビの発生や痛みを防ぐため、完全に乾燥してから収納しましょう。
茶杓
薄茶器や茶入れに入っている茶をすくう道具です。主に竹で作られ、象牙や梅・松・桜なども使用されます。
使用後は、劣化を防ぐために乾いた布で軽く拭くようにしましょう。
強く拭いてしまうと、折れてしまうこともあります。
茶巾
茶道の点前の途中などで茶碗を拭くために使う布です。
白い麻布を用いることが多く、奈良晒は高級品として重宝されます。
柄杓
釜や水指から湯水をくむために使います。
しまう際には、水で清めます。合には手を触れないように布で押さえ拭きします。
茶釜・風炉
茶釜は茶に用いる湯をわかすための道具です。風炉は茶釜の下において火にかけるための炉です。
茶釜は鉄製が多く現存しているものが多くありますが、風炉は素焼きで火を使う道具のため、破損のない状態で現存しているものは少ないと言われています。
掛軸
掛軸は単独でも、骨董品として有名ですが、茶室には必ず飾られます。
掛軸が茶室の各を左右すると言っても過言ではありません。
茶碗
茶を飲むための器です。
唐物、朝鮮物(高麗物)、国焼物(和物)に分けられ、天目形、椀形などがあります。
季節によって使い分けられ、浅い茶碗は茶が冷めやすいため夏用、深さのある茶碗は冷めにくいため冬用とされています。