貨幣セットの「ミントセット」と「プルーフセット」の違いを教えてください。
「ミントセット」と「プルーフセット」についてご紹介します。
未使用状態の貨幣セット
ミントセットとプルーフセットは、造幣局がその年に発行した通常貨幣や記念貨幣を未使用状態でケースにいれて販売する貨幣セットです。
未使用状態の貨幣セットという点では同じですが、ミントセットとプルーフセットでは異なる点があり、コレクター市場での価値にも違いがあります。
今回は、ミントセットとプルーフセットの違いをご紹介します。
ミントセットとプルーフセットの違い
ミントセットは未使用状態の貨幣セットのことで、貨幣自体は一般的に流通しているものと同じ状態です。シンプルに「未使用状態の貨幣セット」と考えるとよいでしょう。
一方、プルーフセットは「プルーフ加工」という特殊な加工が施されており、一般的に流通しているものよりも見た目が美しいという違いがあります。記念貨幣のプルーフセットと通常貨幣のプルーフセットがありますが、記念貨幣のプルーフセットは発行数が少ないため希少価値が高めです。
また、ミントセットは贈答用や記念品的な品として位置づけられているため、プラスチックケースと厚紙の外箱といったシンプルなケースが使われていますが、プルーフセットはコレクター向けの品であり、ある種の美術品的な品として扱われており、装飾的に凝ったケースや劣化しにくいケースが使われています。
価値の違い
ミントセットとプルーフセットではプルーフセットの方が価値が高く、発行数が少ない記念貨幣のプルーフセットなどはプレミアがつくこともあります。
通常貨幣のプルーフセットでも額面以上の価値が付くことが多く、発行年代によっては高い値が付くこともあります。
一方、ミントセットは未使用状態ということを除けば通常貨幣と同じものであるため、売却しても額面通りの価値しかつかないことがほとんどです。
ただし、記念貨幣もセットになっているミントセットや限定販売などで希少価値の高いミントセット、発行数が少ない貨幣が含まれているミントセットなど、内容によっては高額になるミントセットも存在します。
まとめ
プルーフセットとミントセットはいずれも未使用状態であるからこそ価値が認められます。プルーフセットでもミントセットでも傷がつくとその価値は大きく下がってしまいますので、保管の際は傷をつけないよう注意してください。
また、ミントセットは額面以上の価値が付かないことが多いため、売却するよりも使ってしまおうと考えるかもしれませんが、発行年などによっては高い価値が付くこともありますので、まずは査定に出すことをおすすめします。
記念貨幣や通常貨幣のプルーフセット、ミントセットの売却をお考えの方は、一度弊社にご相談ください。