コレクターも多い地金型金貨「中国パンダ金貨」買取相場と高価買取のコツ。
「中国パンダ金貨」についてご紹介します。
コレクター人気が高いパンダ金貨
パンダ金貨は1982年から毎年発行されている金貨で、重さは1トロイオンス、1/2トロイオンス、1/4トロイオンス、1/10トロイオンス、1/20トロイオンスの五種類があります。表にはジャイアントパンダ、裏には世界遺産の「北京天壇」が彫られており、毎年表面の絵柄が変わることから発行年によっては希少価値がついて高値で取引されることがあります。
今回は、中国パンダ金貨の相場や高価買取のコツを紹介します。
買取相場
中国パンダ金貨は、発行年ごとの希少価値だけではなく、売却時の金相場、金貨の重さ、状態などによって買取価格が変動します。そのため、買取相場はあくまでも目安と考えてください。
また、パンダ金貨は2016年以降はトロイオンス(1トロイオンス=31.1g)から30g、15g、8g、3g、1gに変更されているため、1~1/10トロイオンスまでのパンダ金貨は大きさは同程度でも重量が異なり、2016年以降と以前では希少価値に関わりなく価格に差が出ることがあります。また、1/20トロイオンス金貨と1g金貨は、額面は同じですが直径が4mmも違います。
1. 【1トロイオンス(500元)】
1トロイオンスのパンダ金貨は発行数が少ないため希少価値がつきやすく、発行年によっては高値が期待できます。平均的な買取相場は20万円前後です。
1982年発行の1トロイオンス金貨は発行数が少ないためプレミアがついて高値がつきます。1988年の1トロイオンス金貨も発行数が少なめなので高値がつきやすいでしょう。
2. 【1/2トロイオンス(200元)】
1トロイオンス金貨の半額程度となる10万円前後で取引されています。ただし、1995年の1/2トロイオンスは他の年に比べると発行数が少なく希少価値が高いため20万円程度になることがあります。
3. 【1/4トロイオンス(100元)】
1トロイオンス金貨の1/4程度となる5万円前後で取引されています。発行枚数は1/2トロイオンスの金貨と同程度で、希少価値はほとんどつきません。
4. 【1/10トロイオンス(50元)】
1トロイオンス金貨の1/10程度となる2万円前後で取引されています。発行枚数が多いため、希少価値はほとんどつきません。
5. 【1/20トロイオンス(20元)】
1トロイオンス金貨の1/20程度となる1万円前後で取引されています。パンダ金貨の中では発行枚数がもっとも多いため、希少価値はつきません。
高価買取のコツ
パンダ金貨はコレクター要素の高い「収集型金貨」と、投資などの目的で購入する「地金型金貨」の両方の性質を備えた金貨です。
高価買取を狙うのであれば金相場をチェックし、相場が高い時を狙って売却することが重要となります。
また、収集型金貨としての需要もあるため、保存状態の良さも査定額に影響します。傷や汚れなどがたくさんついていると価値が下がってしまうため、保管するときや取り扱うときは注意をし、査定に出す前に柔らかい布を使って指紋などをふき取っておきましょう。
ケースや保証書などの付属品がある場合は一緒に査定に出してください。
まとめ
パンダ金貨は地金型金貨でありながら収集型金貨としての需要もある金貨です。そのため、知識が少ない業者に売却すると地金の価値でしか判断されず、実際よりも低い価値で買い取られる可能性があります。できるだけ高く買い取って欲しい場合は、収集型金貨の取り扱い実績や知識が豊富な業者を選ぶようにしましょう。