聞香炉、火道具などで知られる香道具ですが、志野流でなくても高価買取してもらえますか?
志野流以外の香道具買取についてご紹介します。
志野流以外も買取可能
香木を焚く文化は仏教の伝来とともに始まり、平安時代になると宗教儀礼だけではなく、衣服に香りをつけたり香りを鑑賞して楽しんだりするために使われるようになりました。
鎌倉時代に入ると香を焚く文化が武士にも伝わって禅と結びつき、室町時代に志野流の祖・志野宗信によって体系化され、茶道や華道などに並ぶ芸道をして誕生。以来、志野流は現代まで途絶えることなく続いている唯一の流派となっており、志野流の香道具は現在でも高い需要があります。
一方、志野流以外の香道具は需要が少ないため高価買取されにくい、買取対象にならないと考えられがちですが、香道具は茶道でも使用されるほか、陶磁器や漆器のコレクターなどからの需要があるため、品物によっては高価買取が期待できます。
香道具について
香道では香木と香炉のほか、銀葉挟、香匙、香筋、鶯、羽箒、灰押、火筋(こじ)などの道具が使われるほか、香炉を置くために使われる香盆、香を入れる容器の香合など多岐にわたります。
道具の形状などは流派によって異なりますが、なかでも「香炉」は志野流や直心流は政治や象牙など質素で落ち着いた雰囲気の香炉、御家流は蒔絵などが施された豪華で華やかな香炉を使うなど大きな違いがあります。
高価買取が期待できる香道具
香道具の中でも高価買取が期待できるのは香炉、香合など、美術工芸品としての価値がつきやすい品です。
有名作家や職人、帝室技芸員、人間国宝の手による品のほか、無名作家による品でも時代が古く骨董的な価値が認められる品、意匠や装飾が美しい品、珍しい形状や絵柄の品などは高価買取になる可能性があります。
唐物と呼ばれる中国伝来の品、朝鮮青磁なども高い価値がつく傾向があります。
また、共箱などの付属品がある、銀葉挟や香匙などの道具がすべてそろっている、保存状態が良くキズなどがないなどの場合は査定額がアップします。
香木は少量でも高額が期待できる
「道具」ではありませんが、香道の主役ともいえる香木は希少価値が高いため少量でも高価買取が期待できます。実際の価格は香木の質、種類、大きさなどによって異なりますが、香木が手元にる場合はぜひ査定に出してみましょう。
白檀以外の香木は加熱していない状態ではほとんど香りがしないため、謝って処分しないよう注意してください。
まとめ
香道に使う香道具は種類が多く、香炉や香合などは形や大きさ、素材なども多岐にわたります。香道や茶道だけではなく、コレクションや鑑賞の対象としても需要があるため、志野流の香道具以外でも高価買取となるケースがあります。
売却を検討している香道具をお持ちの方は、一度弊社にご相談ください。