アンティークの文机も買い取ってもらえますか?相場はいくらくらいですか?
文机の買い取りと相場についてご紹介します。
文机とは
文机とは、正座など床に直接座った状態で使用する机のことで、座机(ざづくえ)や書机(しょづくえ)と呼ばれることもあります。
書き物をするときに利用される文机は奈良時代から登場し、平安時代からは貴族の愛用品として広まりまり、鎌倉時代や室町時代には建物の一部に机が作りつけられる「書院造」が登場するなるなど独自の発展をとげました。
江戸時代になると寺子屋や私塾が発達した影響で文机が一般庶民にも普及。明治時代に入ると文机を置いた独立空間である「書斎」が定着します。
生活様式が西洋化するにつれて文机は需要が減っていきましたが、現在は床に座った状態で使用できるパソコンデスクとしてアンティークの文机が注目されつつあります。
デザインや素材はさまざま
現在よりも識字率が低かった時代、文机は知識や教養があることを示すステータスシンボル的な意味を持っていました。
そのため、生活用品であるちゃぶ台などに比べると高級な素材が使われていたり、透かし彫り、蒔絵などが施されたりするなど装飾性の高い品もあります。
また、凝った装飾は施されていないものの、素朴な美しさと職人の手で生み出された高い品質を兼ね備えた民芸家具の文机もあります。
引き出しなどがついていないローテーブルタイプ、天板の下に大きな引き出しが一つだけついているタイプ、「袖」と呼ばれる脚側の部分に引き出しがついているタイプたどさまざまなタイプがあり、ケヤキ、松、栗のほか、カリンや紫檀などさまざまな素材で作られています。
買い取り相場
文机の価値は「時代」「素材」「メーカー」「状態」「装飾性や木目の美しさ」「大きさ」などによって決まるため、「相場はこのくらい」と一概にいうことはできません。
比較的新しい時代に作られた引き出しなどがついていないシンプルな文机の場合、素材や大きさなどにもよりますが数千円~数万円程度、引き出しなどの収納がついた文机は数万円程度で買い取りされていることが多く、天板だけではなく脚にも高級な素材が使われている品、希少価値が高い素材が使われている品、有名民芸家具メーカーの品、輪島塗などの品は十万円以上の価値がつくこともあります。
まとめ
文机の買い取り価格は複数の要素で決まるだけではなく、その時の市場によっても変動するため、知識や経験がないと正しい価値を見極めることができません。
ネットオークションなどで売却することもできますが、実際の価値より高い価格で売れることは少ないだけではなく、発送に手間がかかる、送料が高くつくなどのデメリットがあるため、文机を売却する場合は実績豊富で出張査定・買い取りを行っている業者に依頼するのがおすすめです。
アンティークの文机の買い取りをご希望の方は、一度弊社にご相談ください。