茶道具の一つ、食籠(じきろう)とは?高価買取が期待できる条件6つ。
食籠(じきろう)についてご説明します。
菓子器の一種「食籠」
食籠は饅頭などの温かい主菓子を入れる菓子器の一つで、一般的には円形か角型をしており、蓋がついています。陶磁器の食籠と漆器の食籠があり季節によって使い分けられるほか、重箱のように重ねられる食籠もあり、重箱の原型になったといわれています。
菓子器としてだけではなく香を入れるために使われることもある食籠ですが、買取に出す場合、どのような時期労であれば高価買取が期待できるのでしょうか。
今回は高価買取が期待できる食籠の条件をご紹介します。
作家物
人間国宝や千家十職などの作家や名工が手掛けた食籠には高い価値がつき高価買取が期待できます。作品の特徴などから判別できるだけでも高値が期待できますが、鑑定書つきや銘入りなどで作者がはっきりとわかる場合はさらなる高値が期待できるでしょう。
芸術性の高い品
漆器の食籠の場合、蒔絵や螺鈿、堆朱、金彩などの装飾が施されていると高値がつきやすい傾向があり、細工が精緻で工芸的に優れていれば高価買取が期待できます。
また、陶磁器の食籠は形、絵付け、景色などから芸術性が判断され、優れていると判断されれば高値が期待できるでしょう。
古い年代の品
古いものであれば必ず高値がつくというわけではありませんが、年代が古いほど骨董的な価値がつきやすく高値がつく可能性があります。骨董的な価値が高いと判断された場合、状態が多少悪くても買取対象になることがあるため、価値がないと決めつけて処分せず、一度査定に出してみましょう。
唐物の食籠
食籠には日本で作られた食籠と海外から輸入された唐物の食籠の二通りがあります。唐物の食籠は古くから珍重されていることから高い価値がつきますが、なかでも中国で作られた食籠はその芸術性の高さからかなりの高価買取が期待できます。
付属品などが揃っている
共箱や布、紐、来歴書といった付属品が揃っていると、食籠本体のみよりも高い価値がつきます。経年劣化で箱に傷がついていたり破損していたりしていても、食籠のみの場合や共箱でない場合よりも高値がつくため、状態が悪くても一緒に査定に出すとよいでしょう。
家元などの箱書きがある
共箱がある場合、箱に家元などの箱書きがあるとさらなる高値が期待できます。箱書きは箱の側面や蓋に書かれていることが多いですが、底や蓋の裏側に書かれていることもあります。
まとめ
ヒビ、欠け、割れなどがなく状態のよい食籠は高価買取になる可能性がありますが、そのかちは状態のよさだけではなく、年代や作者、芸術性や希少性などさまざまな要因から総合的に判断されます。
そのため、知識のない業者はその価値を判断できず、査定額が実際の価値よりも低くなる可能性があります。高価買取を期待するのであれば、実績豊富な業者を選ぶことが重要なポイントといえるでしょう。
食籠の売却を検討中の方は弊社までご相談ください。