中国の切手の価値について。文化大革命時代に発行された切手は高く売れる?
中国の切手の価値について説明します。
中国の切手の価値
「古切手」は、世界中にコレクターが存在する骨董としての人気が高いジャンルです。「見返り美人」など、人気が高い日本の切手について話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
骨董市場では日本の切手だけではなく、外国の切手も人気があり、特に中国の切手には高い価値がつくことがあります。なぜ高い価値がつくことがあるのでしょうか。
文化大革命以前の切手
中国切手は現存数が少ないことから希少価値が高いといわれています。
中国では1966年から1976年まで、古い思想や文化の物は破棄をテーマとした「文化大革命」の時代が続き、様々な文化財や書物が「文化浄化」の対象として破壊されました。
文化大革命以前の中国切手も政治色が強い絵柄を採用しているということから文化浄化の対象となり、多くが消失されました。
このことから、文化革命以前の切手は現存数が少なく、希少価値が高くなっています。
文化大革命時代の切手
文化浄化で使用されなくなった切手に代わって登場した「文革切手」は、元々の発行部数が少ない上、切手の収集や輸出が禁じられていたことや、ほとんどの国との国交を断っていたことから外国への郵便も少なかったといった社会背景から、現存数が非常に少なく、希少価値が非常に高いものとなります。
中国のコレクターはもちろん、日本や海外でも人気が高く、今後も価値が上昇するのではないかといわれています。
価値が高い中国切手の例
【赤猿切手】
1980年に発行された赤猿切手は、名前のとおり赤い背景に金色の猿が描かれた絵柄の切手です。
比較的新しい年代の切手といえますが、発行された期間が短いため希少価値が高く、プレミア価格がついています。
【全国の山河は赤一色】
1968年に発行された切手で、中国全土が共産主義の赤で統一されている様子を表現した図柄となっています。
しかし、図柄のうち台湾だけを塗り忘れているというミスが見つかったため、発行してすぐ回収され、市場にほとんど出回っていません。
希少価値が非常に高く、使用済みでも数百万、未使用なら数千万の価値がつくと言われています。
【天安門図切手】
文化大革命以前に発行された天安門をモチーフとした切手は革命により多くが消失し、現存数が少なくなっています。
なかでも、1951年に発行された「天安門図第5版」は、額面が高いことから高い価値がつきます。
バラでも高い価値がつきますが、全種類揃ったセットの状態だとさらに高い価値がつきます。
まとめ
このほか、文化大革命時代に発行された毛沢東の絵柄の切手など、中国切手は全体的に高い価値がつきます。
しかし、専門的な知識を持っていない業者に依頼すると、その価値を正しく判断してもらえないことも多いため、売却するときは知識のある業者を選ぶことが重要となります。
お手元に売却を検討している中国切手をお持ちの方は、弊社にご相談ください。