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錆びた日本刀の錆は自分で落とせますか?その際の注意点には何がありますか?

日本刀の錆を自分で落とす方法と注意点をご紹介します。

日本刀の錆

日本刀は鉄でできているため、湿気と酸素に触れた状態が続くと錆びることがあります。

錆が軽微なうちは表面についているだけですが、そのまま放置すると錆の範囲は広がるばかりではなく、深くまで浸食して刃そのものが破損してしまいます。

錆びた日本刀は美術的価値が下がってしまいますので、日本刀の錆を見つけたときはできる限り錆を取りのぞくとともに、錆がそれ以上広がらないよう対処する必要があります。

 

打ち粉を使用する

白錆や軽微な赤錆は、刀身についた油をふき取ったあと打ち粉を打って磨くと取り除くことができます。

1回で取り除けることもありますが、うまく取り除くことができなかった場合は2~3回打ち粉を打って磨いてください。

打ち粉は品質によって効果が異なるため、種類が異なる打ち粉があるときはできるだけ品質が高そうな打ち粉を使うとよいでしょう。

ただし、布で強くこすると刀身を傷つけることがありますので、力を入れすぎたり、磨きすぎたりしないよう注意してください。

 

メタルクリーナーを使う

打ち粉では錆が落ちない場合、メタルクリーナーを使ってみるのもよいかもしれません。

ただし、メタルクリーナーを使用する場合は研磨剤を含んでいないものを選んでください。

また、メタルクリーナーを布に染み込ませて刀身を拭くと強くこすりすぎて傷をつけるリスクがありますので、綿棒などを使って軽くこするようにしましょう。

 

錆を落としたあとは保管に注意する

打ち粉やメタルクリーナーを使って錆をを落としたあとは、速やかに丁字油を薄く塗ったあと鞘に収め、湿度が少ない風通しのよい場所に保管してください。

やむを得ず押し入れなどに保管する場合は、必ず除湿剤を使用しましょう。

また、刀身に手の脂がついたままであったり、鞘の中が汚れていたりすると錆がつきやすくなってしまいますので、鞘に収める前に「手脂や手垢が付いていないか」「鞘の中が汚れていないか」を確認し、必要に応じてクリーニングなどを行いましょう。

その後、三カ月に一度程度鞘から抜き、手入れをするようにすれば美しい状態を保つことができます。

 

まとめ

打ち粉やメタルクリーナーで錆を落とすことができない場合、自分で研いだり削ったりしようとせず、プロに依頼して錆を落としてもらうとよいでしょう。

ただし、プロによる錆落としは非常に高額なため、売却を検討している場合は錆落としを依頼する前に錆落としの見積もりと買取査定を行い、錆落としにかかる金額と査定額を比較しておくとよいでしょう。場合によっては錆びた状態のまま売却したほうが得になることもあります。

 

 

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