飾らなくなった雛人形、五月人形を高く売るためのポイント4つ。
飾らなくなった雛人形、五月人形を高く売るためのポイントを4つ紹介します。
処分に困りがちな節句人形
子どもが成長した、結婚した、持ち主が亡くなったなど、さまざまな理由で飾らなくなる雛人形や五月人形は、「人間と同じ形をしている」「持ち主の思いがこもっていそう」という感覚があるため、飾らなくなったけれど処分できないということが多いのではないでしょうか。
とくに、代々受け継がれてきた古い雛人形や五月人形は「ゴミ」として処分するのがためらわれるものです。
節句人形の処分方法としては、ゴミとして捨てるだけではなく、寺や神社で供養しても会う方法、途上国などに寄付する方法、リサイクルショップや骨董屋などに売却する方法があります。
売却する場合、どのようにすれば高く売ることができるのでしょうか。
ポイント1:目立つ汚れは落としておく
汚れがひどい場合ときれいな場合では、同じものでも査定額が変わることがあります。
査定に出す前にホコリなどの目立つ汚れを落としておくとよいでしょう。
ただし、水拭きや洗剤拭きをするとシミや色落ちを招くことがありますので、乾いた柔らかい布で拭くか、はたきなどでホコリを落とす程度にしておきましょう。
また、力を入れすぎると破損に繋がりますので、力を入れたり強くこすったりせず、優しく手入れしてください。
こまかな部分のホコリ取りなら、カメラ用のブロアーを使うとよいかもしれません。
ポイント2:ヒビや破損、顔料の剥がれはそのままで
破損などがない方が査定額が高くなるのは事実ですが、ヒビなどの破損を自分で補修しようとすると、かえって傷をつけたり、状態が悪化する可能性があります。
また、見た目がきれいに仕上がっていても、素人による補修は人形の価値を下げてしまいますのでおすすめできません。
専門家に修理を依頼することもできますが、かかった修理費よりも査定額が低いということもあります。
ヒビや破損、顔料の剥がれがあると「直したい」という気持ちがわくかもしれませんが、そのまま査定に出してください。
ポイント3:査定に出すときは箱やしおり、由来書などの付属品も一緒に
ガラスケースに入っていない雛人形や五月人形は桐などでできた箱に収められていることがあります。
箱が汚れていたリ壊れていたりすると「新しい箱に入れたほうがいいかな?」と考えるかもしれませんが、箱は人形とセットになっているものですので捨てたり換えたりしないでください。
また、「しおり」や「由来書」などの付属品も、人形の作家や制作された地域、年代などを判断するための資料となりますので、捨てずに保管し、査定に出すときは一緒に出してください。
ポイント4:査定に出すとき入手経路の情報を伝える
由来書など、人形の年代がはっきりわかる資料がない場合でも、「いつ頃、どこで手に入れた物か」「どの地域でいくらで購入したか」「誰からもらっていつぐらいから家にあったか」などの情報と人形の特徴を照らしあわせることで、人形が制作されたおよその年代、産地などを推定することができます。
「大正時代の人形だと聞いていたけれど、実際は昭和時代の人形だった」というように、情報と事実が違っていてもよいので、知っている範囲のことを伝えていただくと、より正確な査定をすることができます。
まとめ
節句人形を高く売りたいなら、どこに売却するかを選ぶことも重要です。
リサイクルショップの場合、節句人形の買取を積極的に行っていないことも多いため、買取ってもらえない可能性もあります。
また、骨董的な価値ではなく、「状態のよさ」「ブランド」が重視されますので、年代物の人形は価値を正確に判断してもらえず、タダ同然の価格で買い取られるかもしれません。
骨董屋であれば年代物の人形に高い価値が付く可能性が高くなりますが、店によって「得意分野」が異なるため、人形の取り扱いが少ない骨董屋では査定額が低くなるかもしれません。
人形の買取を積極的に行っている骨董屋であれば、価値をより正確に判断し高く売ることができるのではないでしょうか。
飾らなくなった雛人形、五月人形の売却を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。