日本人形の種類には何がありますか?また人間国宝を始めとする有名な作家にはどんな人がいますか?
日本人形の種類と作家をご紹介します。
日本人形とは?
日本人形とは簡単に言うと「日本髪」と呼ばれる髪型をした和服姿の人形のことです。
日本の文化や風習を模した姿で、昔から日本各地で作られており、江戸時代には武家の嫁入り道具として扱われてきました。
また、人形は「人間に代わって災厄を引き受ける」と考えられており、新築や結婚、出産のお祝いとして贈られていました。
日本人形の種類
日本人形というと、おそらく多くの人がイメージするのは「市松人形」ではないでしょうか。
少年少女の姿に着物姿が愛らしい人形ですが、テレビ番組で「髪が伸びる」と紹介されたこともあり、不気味で怖いイメージを持たれていることもあります。
現在は観賞用となっていますが、元は手足が自由に動いて着せ替えなどが楽しめる、子どもの遊び用人形でした。
「雛人形」や「五月人形」も代表的な日本人形です。
いずれも桃の節句や端午の節句などに飾られる人形ですが、多くの場合、木や藁で作った胴体に衣装を着せて台に固定した「衣装人形」の製法で作られます。
しかし近年は、木などで作った胴体に生地を貼り付けて服を着ているように見せる「木目込み人形(きめこみにんぎょう)」の製法で作られた雛人形や五月人形の人気も高まっています。
このほか「こけし」「博多人形」「御所人形」も日本人形の一種です。
日本人形の作家
日本人形の作家を紹介します。
人間国宝の作家
- 堀柳女(ほりりゅうじょ)
- 平田郷陽(ひらたごうよう)
- 野口園生(のぐちそのお)
- 秋山信子
- 鹿児島寿蔵(かごしまじゅじょう)
- 市橋とし子
- 林駒夫
人間国宝以外の作家
- 中村弘峰
- 紺谷力
- 春木均夫(はるきただお)
- 佐野暁子
- 与勇輝(あたえゆうき)
- 三輪博子
など。
現代作家は日本人形に限らず、西洋人形や創作人形も制作している作家もいます。
まとめ
住宅が狭くなったこと、日本人形よりも西洋人形が好まれるようになったこと、子どもの遊び道具としてはよりメンテナンスのしやすい樹脂製の人形が好まれるようになったことなど、さまざまな理由でなじみが薄くなった日本人形ですが、海外では「日本の美」として人気を集めているほか、アンティークの市松人形には根強いファンも多く、収集や季節に合わせた衣装替えを楽しんでいる人がいます。
また現代では球体関節やビスクドールの技法を用いた日本人形など、これまでにない形式の新しい日本人形も生まれており、これからも時代に合わせて変化していくことが予想されます。
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