古銭にはどんな種類があり、どんなものが価値が高いですか?
古銭の種類と価値についてご説明します。
日本古銭の種類
大判小判
安土桃山時代に作られた天正大判。作られた当時はまだ高価なため庶民の間では出回っていませんでした。主に江戸時代で使われて大判小判の種類が豊富になっていき、天正大判、正徳小判(しょうとくこばん)、明暦大判金(めいれきおおばんきん)などがあります。種類によって価格は様々ですが、高価なものであれば小判一枚で100万円を超えることもあります。
穴銭
穴銭はその種類が非常に多いです。
・永楽通宝:中国からの輸入品は数が非常に多く価値があまりありませんが、日本国内で作られたのは銅以外にも金、銀でつくられたものもあり、数も少ないため価値が高いです。
・慶長通宝:江戸幕府でつくられたもので1600年に誕生した銅銭です。既存の永楽通宝から「永楽」の文字だけを削り鋳型にしたものもあり、作り方や書体により価値は大きく変わります。
・寛永通宝:江戸時代に庶民の間で使われており、時期によって2種類にわけられます。1620年頃に使われていたのが古寛永、1670年頃から1870年頃の明治初期まで使われていた新寛永といいます。古寛永の方が価値は高いですが、比較的に近代まで使われていたために古銭としての価値はあまりありません。
・長崎貿易銭:1660年頃から長崎でおこなっていた貿易に使われたものです。8種類あり、種類によって価値も異なります。
・琉球通宝:現在の沖縄である琉球にて江戸の後期につくられたものです。一部の地域でしか使われていなかったことから、穴銭のなかでは価値が高いです。
丁銀
江戸時代に流通していたもので、使われた銀の量によって価値が決まるものでした。慶長年号となった1596年より前の丁銀は古丁銀とよばれ、現在まで残っているものは非常に少なく種類によっては100万円を越し、1,000万円になることもあります。
中国古銭
昔の中国で使われていた貨幣は中国古銭とよばれます。最初はお金として使われ、青銅貨幣、五銖銭、開元通宝、宋銭、明銭、銭貨、パンダ金貨といった種類があります。
パンダ金貨は1980年頃から現在でも毎年つくられており、金の割合が非常に高いため、金を所持する目的として取引されることもあります。
その他、価値のあるお金
古銭以外でも価値のあるお金としてプルーフ貨幣と記念硬貨があります。
プルーフ紙幣
プルーフ貨幣は鑑賞を目的として作られたもので表面が鏡のように磨かれ、ケースに入れられています。記念としてつくられますがデザインは一般的な貨幣と同じです。
記念硬貨
なんらかの行事やイベントなどに記念としてつくられる貨幣です。一般的な貨幣として利用できますが、記念の内容に関するデザインとなっています。基本的に加工としてはプルーフ貨幣のように綺麗に仕上げられます。
価値が高くなる古銭
主に発行の枚数や、現存する数が少ないものは価値が高くなる傾向にあります。 記念硬貨などはその保存状態によっても買取査定は変動します。
まとめ
もしかすると価値があるかもしれない、と思われる貨幣は保管しておくことをお勧めします。またその貨幣の価値が知りたい、鑑定してほしいという場合にはゴトー・マンにご連絡ください。