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掛け軸の正しいお手入れ方法を教えてください。

掛け軸のお手入れ方法について解説します。

掛け軸の素材の種類

まず、掛け軸のお手入れの前に掛け軸が書かれている素材を知っておきましょう。

掛け軸の絵が描かれているメインの部分を「まくり」といい、このまくりは和紙や絹でできているのが一般的で、素材が異なることで掛け軸の作品の表現が変わってくるのです。

絹は和紙よりも変形はしづらいものの劣化により切れてしまうことがあり、和紙はとてもデリケートなので、同じ場所に長時間かけておくと変形することがあります。

 

飾る際の注意点

湿気には細心の注意を

和紙が素材の場合は水気を吸うことで伸びてしまい、絹の場合は縮む原因となります。乾燥しすぎの場所もよくありませんので、適度な湿度の場所に保管しましょう。

 

エアコンのある部屋などは注意が必要です。人間によっては快適と感じていても、予期せぬ温度や湿度となり、掛け軸を傷つけてしまいます。

 

飾りっぱなしにしない

日光が当たる場所にかけ続けると乾燥の原因にもなりますし、日光が当たらなくても同じ状態にありつづけることで、素材やかける紐に負担がかかってしまいます。

 

天候の悪いときにはしまう

雨など天気の悪い日には湿気が変動しやすいです。掛け軸を数日に一回掛け替えるのがよいですが、特に天気の悪い日には大切な掛け軸はしまっておきましょう。雨が降ると湿気が高くなりがちですので、作品を大切にしているのであれば雨が続く梅雨の時期などはいったん収納して眠らせておく選択も必要です。

 

収納は桐の箱へ

保管をする場合には風通しがよい桐の箱が理想です。

またそのまま直接入れるのではなく薄い和紙などにくるみ、防虫香なども合わせて入れておきます。その桐の箱を保管する際には湿気が少なく、雨漏りなどの心配がない部屋に保管しましょう。

 

当然ですが取り扱う際に濡れた手で触ってはいけませんので、掃除をして濡れた雑巾を触ったあとに掛け軸や書画は取り扱わないように気をつけてください。

 

表具で掛け軸を保存する

絹や和紙などは保管に注意していても、いずれ墨などに含まれた水分によって紙が変形してしまいます。これを防ぐために紙や絹などの裏に紙などを貼って水分により発生するシワを防ぎ掛け軸を保存することを表具もしくは表層といいます。

しかし表具は技術が必要なので、しっかりと保存をするためにはプロに依頼するのがよいです。

 

まとめ

掛け軸に切れが入ったり湿気を吸ってシミになってしまうと価値が下がってしまいます。

掛け軸はとても繊細なので、傷むことのないように取り外しなどの際にも気をつけましょう。

 

 

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