絵画を保管する時にベストな湿度や温度など最適環境を教えてください。
絵画を保管する際に、ベストな湿度・温度を含めた4つのポイントをご紹介します。
絵画には日本画、油彩画、水彩画など、さまざまな種類があり、保管に適した環境もそれぞれ異なります。しかし、絵画を綺麗に保管するために、基本となる最適環境はすべて共通しています。その最適環境の4つのポイントについてご紹介します。
絵画保管に悩まない!最適環境の4つのポイントとは
ポイント1.湿度
湿度が高くなるとカビの原因になるだけでなく、油彩画の場合はキャンバスや板のゆがみの原因にもなるため、作品の劣化を早めます。
とはいえ、あまりに乾燥しているとヒビ割れや絵の具の剥落の原因になり、これも絵画を傷めてしまいます。一般的には、絵画の保管に適した湿度は50~60%と言われています。
日本は高温多湿な気候で、梅雨などは特に湿気がたまりやすくカビが発生しやいです。
湿気をためない方法
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保管場所をこまめに換気する。
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必要に応じて除湿機や除湿剤を使用する。
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晴れた日に虫干しをする。
ポイント2.温度
絵画の保管温度は、20~25度が適しています。これは人間が過ごしやすいと感じる温度ですので、普段生活している空間で保管するのであればあまり心配する必要はありません。
ただし、冷暖房が直接当たる場所などは避けてください。
額に入れて保管している絵画は、温度変化によって湿気がたまってしまうことがあるので、急激な温度変化は好ましくありません。
ポイント3.紫外線
直射日光などの強い紫外線は、作品を傷つけ変色・退色を引き起こします。
絵画は、同じ場所に飾ったり、しまったままにすると、いつの間にか傷んでしまうことがあります。
そうならないためにも、直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。
ポイント4.煙や埃
煙は絵画を最も痛めます。飾った状態で保管する場合は、喫煙スペースや排気口のそば、キッチンに近いところなどは避けましょう。
また、戸袋などに保管する場合は埃がつかないよう、掛け軸は掛け軸用の防虫香と一緒に桐箱に入れて、額に入った物は、平積みにすると下の方に保管した絵画の破損に繋がりますので立てて保管してください。
まとめ
絵画を保管する際にベストな湿度・温度を含めた4つのポイントについてご紹介しました。
絵画を保管する場合、上記に記載した「湿度、温度、紫外線、煙や埃」を考慮した保管場所を選ぶようにしましょう。絵画をキレイな状態で保管することで、もし絵画を手放したいと思った時には、高価買取が期待できます。