茶道で使う茶碗の保管方法を教えてください。
茶碗の使用方法から保管方法までお伝えします。
骨董品としての価値もある茶碗の使い方から保管方法までをご紹介します。
丁寧に扱うことで、割れを防いできれいに使うことができるでしょう。
茶碗の使い方と保存方法
点前の前には水を含ませる
茶碗はお茶を点てるために、熱いお湯を注ぎます。
急に熱湯を注ぐと茶碗が割れてしまうことがあります。
茶碗に、目に見えないような小さなヒビが入っている場合、土のキメが比較的荒い茶碗の場合は、茶碗に含まれる空気が温められて膨張した結果、割れてしまいます。
茶碗が割れないように点前の直前には、十分に水を含ませるようにしましょう。
また、水を含ませることで、お茶や汚れが染み込むことを防ぐこともできます。
使用後の茶碗の洗い方
使用後は、汚れが残らないようにきれいに洗いましょう。
たらいや洗い桶にぬるま湯を張って、その中で、手か布巾で洗います。
タワシや硬いスポンジ等は、傷をつけてしまう可能性があるので使用は避けましょう。
汚れがつきやすい、お茶溜まり、口造り、高台などは念入りに洗いましょう。
女性が使用した後は、口紅が付いている可能性が高いため、口造りには、特に注意を払いましょう。
茶碗に抹茶が残ってしまうと、カビが発生することがあります。
カビの汚れはなかなか落ちませんので、抹茶が残らないように念入りに洗いましょう。
古い茶碗や金継ぎのある茶碗は、壊れやすく傷め、力を込めて握ったり、強くこすってしまうと、欠けたり、割れたりしてしまうことがあります。
優しく丁寧に洗いましょう。
茶碗の保管方法
茶碗は片付ける前にしっかりと乾かしましょう。
茶碗には、細かいヒビが入っています。日々の中に水分が残っていると、カビの原因になります。
楽茶碗の場合は、箱にしまう前に最低5日は乾かしたほうが良いと言われています。
茶碗は、通気性の高い桐の箱に入れて、入っていたとおりに保管します。
布で包み、よく身に綿や紙を入れて、地震などで揺れても傷がつかないようにします。
最近では、ポリエチレンの緩衝材で茶碗を包んで運搬することもあるようです。
しかし、ポリエチレンの緩衝材は通気性が悪いため、保管時には、布と紙で包むのが良いでしょう。
まとめ
茶碗の中には、骨董品としての価値が高いものもあります。
丁寧に扱うことで、手放すときに、高額査定が期待できます。