横山大観の作品の買取相場はどれくらい?作品の特徴と評価の見どころ
横山大観の作品の買取価格は、肉筆か版画かで数千円から1,000万円超まで大きく異なります。
「自宅の蔵や押し入れから出てきた横山大観の掛軸や額装。本物なのか、どれくらいの価値があるのだろうか?」とお悩みではありませんか?
大観の作品は、掛け軸や額装、色紙に至るまで美術品市場で人気が高く、肉筆の優品であれば思わぬ高額査定となる場合も少なくありません。
本記事では、横山大観の作品の買取相場をはじめ、高く評価される画題や見どころ、査定時に重要となる真贋のポイントまで分かりやすく解説します。

横山大観とは
横山大観(1868〜1958)は、近代日本画を代表する巨匠です。
線を使わず、ぼかしや絵具の濃淡で空気や光を表した画風は「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれ、当初は批判も受けました。
しかし大観はこの表現を深め、日本の湿り気を帯びた大気や四季の移ろいを描く独自の画風へと育てていきます。
昭和12年(1937)には第1回の文化勲章を受章し、明治から戦後まで日本画壇の中心で活躍しました。
代表作には、重要文化財の「生々流転」などがあり、生涯にわたって富士山を描き続けたことでも広く知られています。
横山大観の作品の買取相場はどれくらい?
大観の作品の買取価格は、肉筆の作品か、版画などの複製かで桁が大きく変わります。
さらに、同じ肉筆でも画題・大きさ・保存状態・付属品によって評価に差があるため、一律の金額で語ることはできません。
| 作品の種類 | 買取相場の目安 |
|---|---|
| 複製画・印刷作品 | 3,000円〜10,000円 |
| 木版画 | 5,000円〜30,000円 |
| 色紙・短冊 | 30,000円〜300,000円 |
| 小品・水墨画 | 150,000円〜800,000円 |
| 掛軸・額装作品 | 500,000円〜5,000,000円 |
| 人気の画題・評価の高い作品 | 3,000,000円〜10,000,000円 |
| 希少な大作・来歴の明確な優品 | 10,000,000円〜30,000,000円以上 |
大観作品ならではの評価の見どころ
① 生涯描き続けた「富士」の作品
大観は、生涯で1,500点以上ともいわれるほど多くの富士を描きました。
「霊峰」と題された作品も多く、大観にとって富士は日本の象徴ともいえる特別な画題でした。
ひと口に富士といっても、朝日に照らされた姿、雲海の上にそびえる姿、手前に松や海を配した構図など、描かれ方はさまざまです。
富士の作品は大観の代名詞として人気が高い一方、点数が多いぶん、構図や大きさ、描き込みの密度によって評価に差が出やすい画題でもあります。
② 墨の濃淡で大気を描いた表現
朦朧体で追い求めた「空気や光を描く」という姿勢は、大観の水墨の作品にもよく表れています。
墨一色でも、にじみやぼかしによって霞や雲、山の奥行きが感じられるのが大観作品の魅力です。
色彩の鮮やかな作品だけでなく、墨で描かれた作品も大観らしさを伝える大切な作品群です。
③ 床の間を飾る吉祥の画題
大観は、日の出や松、鶴、竹、梅といった縁起のよい画題も数多く手がけました。
こうした吉祥画は、正月や慶事に床の間に掛ける掛軸として親しまれてきたもので、ご家庭に大切に受け継がれている場合もよく見られます。
画題の縁起のよさに加え、季節を問わず飾れるかどうかも需要に関わります。
作品は真贋の見極めが重要
大観は人気が高い作家のため、贋作や、落款(サイン)をまねた作品が出回ることも指摘されています。
そのため、買取では本物かどうかの見極めが何より重要になります。
落款や印だけで判断するのは難しいため、素人判断で真偽を決めつけず、専門家の目で確認することが大切です。
ご自宅に大観の落款がある作品がある場合は、表と裏、落款や印の部分、共箱の蓋表と蓋裏をそれぞれ明るい場所で撮影しておくと、事前のご相談がスムーズに進みます。
また、肉筆と版画は見た目が似ていても評価が大きく違います。
紙の質感や絵具の盛り上がり、印刷の網点の有無などを手がかりに区別します。
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