バカラ、ラリックなどアンティークガラス製品にヒビ、欠け、気泡などがあっても買い取ってもらえますか?
バカラ、ラリックなどアンティークガラス製品の査定基準について説明します。
アンティークガラスのダメージ
繊細で傷つきやすいガラス製品は、丁寧に保管し、取り扱っていてもダメージを受けてしまう場合があります。
とくに、古いアンティークガラスは微細な傷がたくさんついていたり、少し欠けていたり、ヒビが入っていたりすることがあります。
また、ガラスの中に気泡が入っているものもあり、売却したいけれど買取ってもらえないのでは?と不安になることもるでしょう。
このような場合、買取ってもらえる可能性はあるのでしょうか。
買取れるものもあるがマイナス査定に
結論から言うと、ダメージがあっても骨董的な価値が認められれば買取対象になることがほとんどです。
なかでもバカラやラリックなどの有名なメ―カーのアンティークガラス製品であれば買取ってもらえる可能性が高くなります。
しかし、傷などはマイナス査定の要因ですので、同等の美品に比べると買取価格は下がってしまいます。
ヒビではなく「シワ」の可能性
アンティークガラスは表面に表情を持たせるため、様々な技法が用いられています。
そのなかでも「シワ」と呼ばれる技法は、一見すると「ヒビ」のように見えることがあり、「大きなヒビがあるから」と処分されてしまうケースがあります。
ガラスの裏表を爪で軽くひっかき、片面だけ引っかかる場合は「シワ」、両面で引っかかるときは「ヒビ」と、見分けることができますが、判断しにくいケースもあります。
ヒビが入っているように見える品でも安易に処分せず、一度査定に出してみることをおすすめします。
気泡はアンティークガラスの「味」
現代の住宅に使用されている窓ガラスやガラスのコップなどは内側に気泡などが入っていないため、気泡が入っているアンティークガラスを見ると「欠陥品」のように感じられるかもしれません。
しかし、アンティークガラスの気泡は職人が「ガラスの味」としてあえて入れたものであることも多く、気泡=欠陥品とは限りません。
まとめ
アンティークガラスのなかには一見するとダメージがあるように見えたり、欠陥品であるかのように見えたりする製品があります。
しかし、実際は職人が作りだした表情の一つであることも多いため、本当のダメージなのか技法なのかを見分ける必要があります。
ヒビがあると思っていたけれど実際はシワで、思っていたよりも高値がつくというケースがあるほか、知識がない業者に査定してもらったところ、シワをヒビだと判断されてしまったというケースもあります。
アンティークガラスを売却する場合は、正しい知識を持った業者を選ぶことが重要です。