骨董品の出張買取を依頼する際の注意点4つ。
骨董品の出張買取を依頼する際の注意点を4つご紹介します。
便利な出張買取
大きな絵画や重い陶器、売りたいものが大量にあるなど、自分で店舗に持ち込むことができないときに便利なのが出張買取サービスです。
しかし、骨董品の出張買取サービスと称して実際の価値よりも低い額の査定を行い、無理やり買取ろうとする業者や、査定額に納得できず断ろうとすると「出張代」「キャンセル料」などの名目で高額な請求を行う業者もいます。
古物商許可証を確認する
骨董品や美術品はもちろん、古着や中古車などの売買は、盗品の売買防止と早期発見を図るために制定された「古物営業法」による制限を受けています。
古物売買は所轄の都道府県公安委員会から営業許可を取らないと行えない決まりになっており、買取などを行うときは営業の許可を得ていることを証明する「古物商許可証」の提示が義務付けられています。
店頭、ホームページなどはもちろん、出張買取を行う際も許可証を提示しなくてはなりません。
出張買取サービスを利用する際は、買取当日に古物許可証を持っているか確認してください。
「まとめて○○円」という査定を行う業者は避ける
遺品や蔵の整理を行ってると、箱に入った大量の目貫や根付、何本も束になった掛け軸などが見つかることがあります。
一つの箱や束にまとめられているからといって、そのなかのすべてが同じ価値、同じ年代のものとは限りません。中には価値が高いものが混ざっている可能性もあります。
そのため、買取の際は一つ一つ鑑定し、査定を行うのが通常ですが、なかには「まとめて○○円」という査定を行う業者もいます。
査定に時間がかからなくて楽…という方もいらっしゃるかもしれませんが、このような形でつけられた値段は、たいてい「適正価格」とは呼べない低価格になっています。
特に、価値が高いものが混ざっていた場合はかなり損をしてしまいます。
引っ越しや蔵の取り壊し期日が迫っているなど、「値段はいくらでもいいので、とにかく早く処分したい」などの事情がない場合、「まとめて○○円」という査定を行う業者は避けたほうがよいでしょう。
査定額に納得できないときは断ってもよい
ときどき、「出張買取を依頼したのだから、断るのは悪い気がする」という理由で、査定額に納得できなくても売却してしまう方がいます。
しかし、「買取のために出張してもらっているから」と遠慮する必要はありません。出張買取はあくまでも「売買交渉の場を設ける」というだけですので、交渉が決裂することはなんら不自然なことではありません。
強引に買取ろうとするなら警察に通報
「買取るまで帰らない」「買取できないならキャンセル料を10万円払え」など、脅しや強迫を使って無理やり買取ろうとするなら、まずは家から出ていくことを求め、応じないのであれば警察に通報することを伝えましょう。
それでも居座り続けるのであれば、警察に通報してください。
まとめ
出張買取で思わぬトラブルに遭うことを避けるには、どの業者に依頼するかをしっかり見極めることが重要です。
ホームページなどに所在地や代表者の氏名、電話番号、古物商許可証の情報が明記されていることを確認し、出張を依頼するときは「出張料」「キャンセル料」などが別途発生するのかも確認しておくとよいでしょう。
また、依頼をする前に買取実績が多く、信頼できる業者であるかを調べておきましょう。実店舗がある骨董品店であればネット店舗のみの業者よりも安心感があります。