骨董品のブロンズと彫刻とは、どのようなものですか?
骨董品のブロンズは、ブロンズ(青銅)で作られた像のことで、彫刻は木や石などを彫り刻んだ作品のことをいいます。
骨董品のブロンズ像とは?
西洋美術でよく目にするブロンズ像は、主に青銅で作成されています。ブロンズ(青銅)は、錫(すず)や銅などを合わせた合金のことです。
ブロンズ像は、日本だけではなく世界中で昔から作られています。
ブロンズ像の歴史
ブロンズ像がどのようにして作られたのかをご紹介します。
ブロンズ像の起源
イラクで起こった初期のメソポタミア文明のシュメール文明によって発明したものと言われています。
今から5000年ほど前から銅や錫の産地でもあるイラン高原で採掘した材料でブロンズ像が鋳造されました。その後、各地に広まりましたが、それぞれの場所で銅や錫の混合比が違うのが特徴的です。
また、ブロンズは硬度が強いため、研磨や圧延などの加工が可能なことから生活に必要な斧などといった道具も作られています。
日本のブロンズ像とは
日本におけるブロンズ像は、中国から伝わったものと考えられており、ブロンズ(青銅)で作られた剣などが朝鮮半島から伝わったと言われています。
日本の最も有名なブロンズ像といえば「奈良の大仏」です。世界最大のブロンズ像とも言われ、日本の代表的な作品として国宝にも指定されています。
骨董品の彫刻とは?
彫刻は、木・土・石など様々な材料を元に制作されています。世界中で古くから作られており、彫刻の作品には人をはじめ動物などをモチーフにした作品が多数あります。
彫刻の歴史
彫刻がどのようにして作られたのかをご紹介します。
彫刻の起源について
実際に彫刻がいつから始まったのか明確ではないとされています。なぜなら、人がまだ言語も持たない時代に彫刻模様のようなものを洞窟に彫られたものが発見されているからです。7万年ほど前から彫刻の技術を持っていたとされています。
日本の彫刻とは
彫刻は、中国の美術品の中でも最も歴史があると言われています。自然素材が多数使用され、実用的なものから装飾品まで幅広い作品が作られています。
日本で木彫刻が始まったのは、仏教伝来(公伝)からと言われています。公伝によって仏教が広まり、
仏像や仏具が作られるようになります。
日本の彫刻は、木材を使用した木彫が有名です。また、日本に多くある寺院などの建物や仏像などが有名です。祭祀に使用される祭具などにも彫刻が施されているものがあります。骨董品の種類では「木彫」と言われています。
まとめ
ブロンズ像や彫刻が、現代でも骨董品として人気があるのは希少価値が高い美術品だからです。
芸術性の高い人や動物のブロンズ像なども作られ、現代では骨董品としての価値も高いものとされています。ブロンズは、壊れにくく劣化しにくいことから屋外に設置される人物像などにも多用に使用されています。
彫刻は、木材を使用して作られたものが多く保存状態が良いものが少ないため、価値が高く人気があります。