偽物が出回るほど人気なお酒「貴州茅台酒（マオタイ酒）」の本物の見分け方とは？

「貴州茅台酒」の見分け方についてご紹介します。

清代から作られている名酒

茅台酒は中国の貴州省特産の蒸留酒で、高粱（カオリャン）を原料とする白酒の一つです。数ある中国種の中でも希少価値が高く入手困難で、現在は製造されていないラベルの品はもちろん現行品でも高額で取引されています。

茅台酒が高価な理由

茅台酒は貴州産の高粱と長江の支流である赤水河の水を使って作る蒸留酒です。原料を蒸して発酵させ、それを蒸留するという工程を繰り返したのち熟成させるという点は一般的な白酒と同じですが、茅台酒は他の白酒よりも熟成期間が長いという特徴があります。製造に時間と手間がかかるため生産量が少なく、流通量もあまり多くありません。
また、清代から続く伝統的な製法で手間と時間をかけて作られた茅台酒は香り高く奥深い味わいで評価が高く、1915年に開催された「サンフランシスコ万博」では金賞を受賞しました。
このことがきっかけで世界的に有名になった茅台酒は、中国を訪れた国賓をもてなす際に用いられるようになり、ある種のステータスシンボルとして認識されるようになりました。
元々製造数が少ない上、味や香りの良さから人気があって需要が高く、ステータスシンボルとして認められていることから茅台酒は価値が高く、他の白酒よりも高額で取引されています。

特に高価な茅台酒

茅台酒にはいくつかシリーズがあり、シリーズによってその価値が変わります。
現行品の「飛天牌」は人気があり中国本土でも手に入れにくく高値で取引されていますが、すでに製造していないシリーズは特に希少価値が高くなります。
ひまわりの花が刻まれている「サンフラワー」や天女が描かれた「天女ラベル」、生産数事態が少なく希少性が高い「ゴールドラベル」、五つ星マークが描かれた「五つ星ラベル」、熟成期間が長い「貴州茅台酒 15年」はレアな茅台酒として人気があり特に高価で取引されています。年代によってラベルデザインが異なることもあります。古いラベルのものほど価値が高く、なかでも天女ラベルは新しいラベルと古いラベルでは価値に大きな差があります。

本物の見分け方

偽物も多く出回っている茅台酒ですが、ラベルやキャップのデザインなどから本物か偽物かを区別することができます。また、ラベルはシリーズや年代の判断ポイントとなり、茅台酒の価値を決める大きな手掛かりとなります。
本物の貴州茅台酒はラベルに「貴州茅台酒」と記載されており、ラベルの左上にシリーズを表すマークがついています。ラベルの色は赤を基調としているものが一般的ですが、ゴールドラベルはラベルがゴールド、貴州茅台酒 15年はラベルがオレンジ色です。ラベルの色やデザインなどが全く異なる茅台酒もありますが、貴州茅台酒にそっくりな偽物も出回っています。ラベルの色やマークのデザインで真贋を判断できますが、判断には知識や経験が必要なため素人では判断が難しいといわれています。

まとめ

偽物も多く出回っている貴州茅台酒は、ラベルやマークのデザインから真贋やシリーズ、年代などを判断することができます。古い時代に作られた希少価値の高いシリーズの品は高い価値がつき、数十万の高額買取になることもあります。
しかし、正確な価値を判断するためには知識や経験が必要とされるため、売却先によっては実際よりも低い価値で買い取られてしまうことがあります。高額買取を希望するなら、実績豊富な業者を選んで査定を受けるとよいでしょう。
古い貴州茅台酒をお持ちの方は、一度弊社にご祖団ください。